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私はいま自由なの? ジェンダーギャップを埋めた先にある未来。 男女平等世界一の国 ノルウェーが直面した現実
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私はいま自由なの? ジェンダーギャップを埋めた先にある未来。 男女平等世界一の国 ノルウェーが直面した現実

リン・スタルスベルグ(著者), 枇谷玲子(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 柏書房
発売年月日 2021/09/25
JAN 9784760152858

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2024/07/26

北欧は男女平等であり自由であるイメージがかつてはあった。そうでもないのだと知れた。 フェミニズム自体も、多くの考え方があり、それぞれで戦ってきたのだなと知った。結果的に良くないこともあったが、勝ち取ってきた要素は少なくない。 本書はそもそも2013年の著書なので10年経った今、少...

北欧は男女平等であり自由であるイメージがかつてはあった。そうでもないのだと知れた。 フェミニズム自体も、多くの考え方があり、それぞれで戦ってきたのだなと知った。結果的に良くないこともあったが、勝ち取ってきた要素は少なくない。 本書はそもそも2013年の著書なので10年経った今、少しは状況は変わっているだろうか。資本主義における社会進出は、仕事をし金銭を得ることである。それ以外においても社会はほとんどが男性主体社会のままだ。社会の骨組み自体を一度ぶち壊さないと今の課題を解決していくことの難易度は高いままなのだろう。 書籍としてはとにかく読みにくい。データや図があるわけではなく基本文字の羅列である。そしてこれは私の読解力の無さかもしれないが、多くの章で違う引用を出しながら結論としては同じことを述べている印象だった。それでも、10年前の北欧の男女平等の本当の姿を知るには良い書籍だと思う。

Posted by ブクログ

2024/04/19

男女平等の最先端を行くノルウェーでも、未だ解決されてない、平等性がある。 グラフや図というものが全然なく、平坦な言葉での説明ばかりなので、理解しづらい。 日本は北欧政治を後継していった方が良いとは思うが、ただ単に女性がズタズタになるまで仕事と家事で頑張れという文化のままでは上手く...

男女平等の最先端を行くノルウェーでも、未だ解決されてない、平等性がある。 グラフや図というものが全然なく、平坦な言葉での説明ばかりなので、理解しづらい。 日本は北欧政治を後継していった方が良いとは思うが、ただ単に女性がズタズタになるまで仕事と家事で頑張れという文化のままでは上手くいかないだろう。 男性の育休100%取得を先に制度化したところで、男性が家のことをやらないで手伝う感覚でいれば、結局は家事は妻の仕事のまま。 子育てに魅力があると男性が思い至るのか? 作るまでの過程には興味やリビドーはあるけど、その後はおまけと考えている人が多い (その前の各個人の考え方もあるけど)→性風俗に行く (日本はここが発達してるので良いのか悪いのか)→結婚まで至らない男性が増える。 女性もリスクを負ってまで、結婚の意味はないし、自分の面倒を見るだけで精一杯な生活。 ノルウェーの問題とはリンクしてそうでしてない。 日本の少子化は産みたい育てたい女性が、単体で産み育てる環境を作らないと、改善されないと個人的には思う。それが自由という選択肢があるということかと。

Posted by ブクログ

2024/02/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

北欧で男女平等が進んでいると言われている国。 スウェーデンの方は『男女平等』を感じると書かれていたけど、この本はタイトルからして何やら怪しい。どんな内容なのか気になって手に取ってみた。 『はじめに 胸騒ぎ』 男女平等が実現されている国ノルウェー。だけれども、その間で混乱している人たちもいる。 フェミニズムにおける七つの自由 1.女性が男性と同じ機会と権利を得られる自由 2.特別な措置を受けられる自由 ――例えば女性が妊娠、出産、授乳にまつわる特別な権利を得る自由 3.主婦としての人生を送らなくて良い自由 4.経済的な自由 5.ワークライフバランスの取れる生活を送る自由 6.職場における不当な権力関係からの自由 7.自らの日常と周りの社会、両方に参加し、決定できる自由 これらの7つがある。 本当にそうだろうか?と疑問を投げかけるのが最初の『胸騒ぎ』である。 ただ、この『はじめに』においてすでに本の内容の殆どが書かれているような気がする。 高福祉のノルウェーでも問題は起きている。ただ、『問題があるからそのシステムは良くない』という事ではない。 日本はノルウェーほど高福祉ではない……と思っていたが、新聞には世界一長い期間の『育児休業制度』がある国となっていた。ただし、その制度を国民の殆どが知らないだけというおまけ付きだが。……日本の政府は制度だけ作って告知はしない。困ったら、行政窓口に行けと言うが、行政窓口はなるべく支援をしないシステムになっているので、出会えた職員次第で制度にたどる付けるかどうかが決まる。という職員ガチャシステムだと思う。 ただし、ノルウェーでも『働いていない人への風当たり』が強い事はこの本からも分かる。それが、育児のためであっても怠惰だと見なされると。 それは『市場経済に全ての人々を押しやった結果』だと本にはある。私たちは不必要なものを欲しがるように誘導され、高賃金を求め、労働をして消費をする事を求められる社会なのだと。 日本においても共働き家庭が半数を越えているが、ノルウェーとは事情が違っている。ノルウェーが人手不足のために労働を求めたのに対して、日本は『男性の賃金を下げる』ことで女性を労働市場にかり出した。つまり『男性一人の稼ぎでは家庭が回らない』のだ。 ただし、結果だけをみればまたノルウェーと状況は同じである。ノルウェーでは二人の稼ぎになり生活レベルが上がり、結果『男性一人の稼ぎでは家庭が回らない』ことになってしまったのだと。 ノルウェーと日本の最大の差は、日本が景気の停滞に陥っているために女性が働いているのに対して、ノルウェーは景気の向上で労働力が足りずに女性が働いている。 読みながら、景気部分だけを脳内削除すれば『仕事と家庭の両立に苦しむ女性』は日本でも同じであると思った。ただ、さらに日本では『二人でやっと回せる経済状況』なので、『子供を持つ余裕すらない』のが現状。

Posted by ブクログ

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