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だれも死なない日
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2021/09/23 |
| JAN | 9784309208381 |
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だれも死なない日
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商品レビュー
3.4
13件のお客様レビュー
思考実験。という売り出し方がされた小説を何度か手にしたことがあり、どの作品も面白く読めた。ただ、その中でも本書は別格のように思えた。 読書とは、自分以外の誰かや、自分がいない世界を追体験できるという点が一番の魅力であると勝手に考えていて、その根源には非日常を味わいたいという欲求が...
思考実験。という売り出し方がされた小説を何度か手にしたことがあり、どの作品も面白く読めた。ただ、その中でも本書は別格のように思えた。 読書とは、自分以外の誰かや、自分がいない世界を追体験できるという点が一番の魅力であると勝手に考えていて、その根源には非日常を味わいたいという欲求があるのではないかとも思っている。ファンタジーもSFもミステリも。どれもが私たちの生きる、少なくともわたしの生きる人生とは混じり得ないと思えるような人生を、体験したいのだろう。 中でも本書は、人間の”死”という概念がなくなった世界という、全くもって日常とはいえない世界の話。これはわたしが生きる世界だけにないものではなくて、すべての人がそうである。そんな世界であるにも関わらず、圧倒的な非日常であるはずなのに、どこか普通の日々に思えてしまうのが面白い。本小説は三人称視点で描かれるだけでなく、各人物に固有名詞たるモノが与えられず、役職名で表している。首相や枢機卿、そして”死”までもが。それらの人物や概念が、突如なった”死”のない世界で起こることに対処し、または予め防ぎ、再び起こる混沌に踊らされる。そういった描写が淡々と、されど魅力的に描かれるからこそ、面白い。非日常の世界を何とか日常にして見せようと、その国の無数の人が動き回っている姿を見せてくれる。 前半と後半で、構成がというよりも、視点の当て方が違っているのがまた面白い。なかでも後半で描かれた、生命の定義を「出口のない迷路」と称してみせ、それを死自身が良い定義だと言って見せたのが面白かったな。その後に自分はさしあたりの生命であると言っちゃうんだけど。そりゃ死にとっちゃ生命なんてのはさしあたりでしかないし、人間の女になっている時間が当面でしかないのだから。そんな後半もまた面白かった。 あのラストはすごい好きだな。死というのは誰にでも訪れるもので、いつどこに出口が現れるかわからない以上は対策のしようもない。だからこそ、大切な人が出口を見つけたとき、そして見つけられなかった人たちは、大きな虚無感にさいなまれるのだと思う。だけど本書を読んで、死の暮らす姿を見てしまったら、可愛いとこあんじゃんって言ってあげないといけないのかなとも思える。確かに人間の死というのは全世界でも70億くらいしか居ない下位の死だな。そんな小さな世界でも、出口というのは誰にでも現れてくれるとなると、きちんと仕事してくれてんだなと思える。 ただ正直なところ、もっと面白がれたのではないかという後悔や、自らの力不足に嘆いても居る。いつか必ず再び読む。 しかしながら、今まで読んできた本の中で、最も好きな書き出し。引きつけられ、一瞬にして本書の世界に巻き込まれていった。
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ノーベル賞作家の「死なない世界」ファンタジー 疲れた。有名らしいのだが、「」などの記号や開業がほとんど(本当にほとんど)ない文体は、読むという作業そのものを阻害する。 物語は、死ななくなって、死ぬようになって、その理由は(誤解を恐れずに書くと)死神さんの気まぐれだって感じ...
ノーベル賞作家の「死なない世界」ファンタジー 疲れた。有名らしいのだが、「」などの記号や開業がほとんど(本当にほとんど)ない文体は、読むという作業そのものを阻害する。 物語は、死ななくなって、死ぬようになって、その理由は(誤解を恐れずに書くと)死神さんの気まぐれだって感じ(言いすぎかな)。 SFでもないし、要するにファンタジーの部類だろうけれど、長い割にはあまり面白くなかったぞ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
後半の視点でのあの世界をもっと広く読みたくなりました。 もしこの死神が男性だったら、もしくは性別が無かったらと考えるのも楽しいです。愛をどういう結末に向けるかな。命を奪えない特別な人間ならば、モルトと同じ存在になれるかもしれないなとか、そうして死神が増えたら死が加速する世界でまた新しい価値観が生まれるだろうなとか。
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