![教養として学んでおきたいニーチェ マイナビ新書](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001974/0019741905LL.jpg)
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教養として学んでおきたいニーチェ マイナビ新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | マイナビ出版 |
発売年月日 | 2021/09/27 |
JAN | 9784839977528 |
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教養として学んでおきたいニーチェ
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商品レビュー
4.3
7件のお客様レビュー
ニーチェについて何も読んだことがなかったので読んでみた。なぜ現代においてニーチェがこんなに受け入れられているのかがよくわかった。性格悪そうな人だなという印象だけどニヒリズムやルサンチマンの考え方は確かにめちゃくちゃ今っぽい。 別の本で、哲学は金持ちの道楽的な感じで始まったみたいな...
ニーチェについて何も読んだことがなかったので読んでみた。なぜ現代においてニーチェがこんなに受け入れられているのかがよくわかった。性格悪そうな人だなという印象だけどニヒリズムやルサンチマンの考え方は確かにめちゃくちゃ今っぽい。 別の本で、哲学は金持ちの道楽的な感じで始まったみたいなのを読んだ気がするけど、パロディに徹しているところとか、まさにニーチェは哲学を体現してる人だなという印象になった。あと、キリストより前の哲学について少し読んだことはあったけど、キリスト以降はこういうことが考えられていたのか、というのもなんとなくわかって良かった。 ニーチェ自身が書いた著書も読んでみたい気持ちもあるけど、なんかお腹いっぱいになりそうなので一旦この本だけでいいかも。だいたい考え方はわかったし。
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非常に読みやすく、入門書として非常に分かりやすかった。 「ニヒリズム」「超人」といったニーチェの基本的なキーワードの解説だけでなく、それらのキーワードに対する誤解を解こうとする解釈や真に理解すべき重要なポイントなどが語られている。 ニーチェの言葉や思想を並べるだけでなく筆者なり...
非常に読みやすく、入門書として非常に分かりやすかった。 「ニヒリズム」「超人」といったニーチェの基本的なキーワードの解説だけでなく、それらのキーワードに対する誤解を解こうとする解釈や真に理解すべき重要なポイントなどが語られている。 ニーチェの言葉や思想を並べるだけでなく筆者なりの解釈が入っており、その解釈が正しいかどうかは判断を保留すべき部分だと思う。しかしだからこそ、これを読んだ自分はどう解釈するのかという点が重要になるだろう。 ニーチェがどのような時代背景の中で、どんな思想家の影響を受けながら思索を深めていったのか、その経緯や思想の背景にある流れも分かりやすく理解できた。 巻末にはニーチェ著作の解説もついており、これも大変参考になる。なんとなくニーチェを知っているけど思想的な背景を知りたい人、基本を押さえてこれからニーチェを読みたい人におすすめの入門書。 自己啓発的な要素は全くないので、哲学の先生から分かりやすい授業を聞いているようなスタンスで読みたい人向け。
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私にとってのニーチェは「忘却はよりよき人生を云々」というもの。どこからの引用なのか今となっては不明だが,永遠回帰の話を聞くと,人生は同じことの繰り返しでつまらないけど生きていく理由を考えないといけないニーチェにとっては忘却は「同じ」でなくするので毎日が新しくなる,つまり,更新され...
私にとってのニーチェは「忘却はよりよき人生を云々」というもの。どこからの引用なのか今となっては不明だが,永遠回帰の話を聞くと,人生は同じことの繰り返しでつまらないけど生きていく理由を考えないといけないニーチェにとっては忘却は「同じ」でなくするので毎日が新しくなる,つまり,更新されるので生きることに意味を見いだせたのか。しかし,第三者的に見ていたら本人が忘れているだけで結局は永遠回帰だな。ルサンチマンの考えが面白かった。弱者が弱者故に強者を引きずり落とすために道徳を生んだとは,そんな発想はなかなかできない。みんな権力志向があるから,弱者は強者に対して道徳で強さを縛る。それを扇動する教会。道徳が浸透した社会は弱者だらけの社会だな。強くなるための努力や工夫でなく,強き者を生み出さないことで自らの弱さを隠し,弱い者同士で支配し合う。こんなふうに書いたらひどい世の中だ。大きいことは良い事だ,強いことは良いことだ,がルサンチマンの道徳で大きいことは良くないこともある,強いことは良くないこともある。まさに多視点,パースペクティブ主義,そして厭世的でニヒリズムに陥る。人間であることがもう業である。生まれないことが最善で,もうすぐ死ぬことが次善という,人生のパラドクスだ。そして,それでも生きていく。
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