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海軍航空隊 光人社NF文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 潮書房光人新社 |
発売年月日 | 2021/09/25 |
JAN | 9784769832348 |
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海軍航空隊
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商品レビュー
5
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【気に入った頁】 伊奈達郎氏、高田幸雄氏の頁。 伊奈氏は艦上偵察機「彩雲」について。 本書は「彩雲」をタイトルにすえる方が多いが、なかでも機体について解説されたこの頁は気に入っている。 細長い胴体が特徴の三座の機体は、素人目にも見れば彩雲だとわかるものの、知っているのはそれだけ。 ここではわかりやすい言葉で機体の特色を解説されるので、機体の装備や座席のこと。どのように撮影をするのか。どんな部分が難しいかなどよくわかった。 また、時代を振り返り、戦時中に偵察がどのような目で見られていたかにも触れ、偵察隊を取り巻いていた空気を知ることもできた。 話は彩雲の性能がほとんどを占めるが、後半に少し書かれた著者の思い出には、戦争中のなんとも言いがたい空気、著者の心情を感じ取った。 もうひとつ。 高田氏が書かれたロケット型局地戦闘機「秋水」のこと。 丸まっちい、まるでペンギンが腹滑りする様を思わせる機体。それが「秋水」。 趣のある名を持った不思議な形状の機体を知ったのは、本書を読んだおかげである。 搭乗員の訓練の様子などは、著者の手のおかげでどこか新しいものに挑戦するためのわくわく感を覚える。楽しんで読むことができた。 離陸はさながらロケット。でも、着陸が橇(そり)とはどのような状態であろうか。私の想像力では補いきれない。 この中で秋水の初飛行の様子と、墜落事故のこと。搭乗員であられた犬塚豊彦大尉(兵70)のことを知った。 事故に至るまでの機体の動きについては、著書の憶測を含むところがあるものの、犬塚大尉の人柄をうかがい知ることもできる。 犬塚大尉の死因は、私が追いかけている方と同じ。もしあの当時、現代のヘルメットのような頭部を守る装備があったならと考えずにはいられない。(鉄兜はあったけれども重そうである) 仮にそれがあったところで衝撃を完全に防げたかは疑問であるが、飛行帽よりはよいはず。 もしかして、搭乗員の死因では結構多かったのではないか。様々考えてしまう。 【手にするきっかけ】 とある軍人戦闘機乗りのことを知りたくて、少しでも関連することが書かれていそうな本を探す中で見つけた一冊。 これから出撃するのか搭乗する機体へ駆けていく後ろ姿を収めた表紙の写真に、戦争中であることを忘れるくらい爽やかな印象を受けて、気に入っている。 旧海軍航空隊のこと、戦闘機についてもほとんど知識の無い人間が、たった一人の人間のことを知るためだけに手にとって、果たして読み終えることができるのか。そんな不安を持ちつつ手に取ったが、航空隊搭乗員から見た戦場の様子。航空隊内の様子。愛機のこと。読んで得ることは多かった。 航空雑誌に掲載されていたものを書籍化した、よい一冊である。
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