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2050年のジャーナリスト
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 毎日新聞出版 |
発売年月日 | 2021/09/22 |
JAN | 9784620327013 |
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4.3
4件のお客様レビュー
下山さんの本は、『2050年のメディア』に続く2冊目(エコノミストの2050年シリーズも含めれば4冊目かもしれないが)、相変わらず2050年のジャーナリストとはどんな人?に対する直接的な回答はなく、読者の想像に委ねる形式になっている。 とはいえ最後に「答えはネットの中にない。本の...
下山さんの本は、『2050年のメディア』に続く2冊目(エコノミストの2050年シリーズも含めれば4冊目かもしれないが)、相変わらず2050年のジャーナリストとはどんな人?に対する直接的な回答はなく、読者の想像に委ねる形式になっている。 とはいえ最後に「答えはネットの中にない。本の中にある」という言葉を引用しながら、組織潰れても個人で生き残るジャーナリストこそ2050年にジャーナリストと名乗れる、つまり生き残ることができている人なのだろうとは想像できる。代表的なオールドメディアである新聞は、このままはっっこう部数の縮減が進めば2030年までに消滅またはイデオロギーの差など意味がなくなるくらい経営統合が進むであろう。 下山さんは本書でも述べているようにかねてより、新聞は有料デジタル版をどうしたらとってもらえるかそのことに全経営資源を集中すべきであると主張してきた。しかしそれを実際に実行している新聞社はない(日経はその方向に舵を切っているようには見える)。それどころかオリンピックのスポンサーになり、あろうことか自治体と包括連携協定を結ぶような新聞社まで出てきてしまった。 今日の様々な選択肢がある読者は、そんな体制翼賛的な新聞など読むわけはなく、新聞の発行部数が年々減少しているのは必然の帰結のように感じる。産経新聞はここ2年くらい10%を超えるような発行部数の落ち込みであるが、政府の公式見解を知りたければ、政府関係のHPを見ればいいのであって、誰も政府プロパガンダメディアにお金を払うわけがない。 今そんな新聞社に見切りをつけた元ベテラン記者らがwebメディアを立ち上げ始めている。その機運を自分は応援したいし、そうした人々がどんどん出てきてほしいと思う。自分も今後、部分的にジャーナリズムに関わっていくことになるので、自分の中でジャーナリズムとは何か、ジャーナリストとはどんな人間かを常に考え、アップデートしていくように心がけたいと思う。
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筆者は、文藝春秋で長くノンフィクションを担当した元編集者。 「サンデー毎日」で2020年3月3日発売号から続ける連載をまとめたのが本書です。 同じ著者による「2050年のメディア」(文藝春秋)が、メディアの未来を予測する良書だったので、続編とも呼べる本書を買いました。 ただ、前著...
筆者は、文藝春秋で長くノンフィクションを担当した元編集者。 「サンデー毎日」で2020年3月3日発売号から続ける連載をまとめたのが本書です。 同じ著者による「2050年のメディア」(文藝春秋)が、メディアの未来を予測する良書だったので、続編とも呼べる本書を買いました。 ただ、前著がメディア全体を俎上に載せたのに対して、本書はタイトル通り、個々の「ジャーナリスト」ないしは個別のメディアに焦点を当てています。 事例を通して、未来のメディアを考える際のヒントを得るという趣旨(だと思います)。 その分、前著と比べ散漫な印象があり、タイトルにそぐわないのではという回もありましたが、読みごたえはありました。 特に、北朝鮮の弾道ミサイルを迎撃する「イージス・アショア」の問題を独自の視点で執拗に報じ、新聞協会賞を受賞した秋田魁新報、ポッドキャストを活用するなどして有料電子版が好調な英エコノミスト誌、社内外の記者を新媒体で競わせる新潟日報の回などが面白かったです。 さて旧来型のメディア、とりわけ新聞は、インターネットメディアに押され衰退著しいのはご承知の通り。 それで徐々に有料電子版に軸足を移しているわけですしかし、成功しているのは日経など数えるほどです。 なぜでしょうか。 本書では、「前うち」報道主義から脱却できていないからだ、と手厳しい。 「前うち」報道というのは、他社より一歩でも先んじて速報することです。 しかし、朝刊で抜いても、他社にすぐに追いつかれ、コモディティ化してしまいます。 つまり、ヤフーニュースやラインニュースで無料のニュースは十分と人々は感じてしまうのです。 「人々がお金を払うのは、その媒体でなければ読めない、独自の切り口をもった記事だ。」 本当にその通りだと思います。 メディア関係の方にはお勧めの本です。
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「2050年のメディア」を通史だとしたら、そこからこぼれ落ちた人や話を列伝として書いているのがサンデー毎日に連載中の「2050年のジャーナリズム」なのだそうです。著者は司馬遼太郎の「燃えよ剣」に対しての「新選組血風録」になぞらえています。ひとつひとつが違うエピソードですが、すべて...
「2050年のメディア」を通史だとしたら、そこからこぼれ落ちた人や話を列伝として書いているのがサンデー毎日に連載中の「2050年のジャーナリズム」なのだそうです。著者は司馬遼太郎の「燃えよ剣」に対しての「新選組血風録」になぞらえています。ひとつひとつが違うエピソードですが、すべてにおいてかつての「前うち」報道の限界と「編集者」としての可能性を信じる、という点では一貫しています。そういう意味では先に読んだ光文社新書で石戸諭「ニュースの未来」と完全にシンクロしています。さらにさかのぼると2013年佐々木紀彦「5年後、メディアは稼げるか」から繋がる議論だと思います。新聞というメディアに見識、いや愛情のある人々がだいたい近しい提言をし続けているのにそれが遅々としているのが「2021年のメディア」であり、そこで痛みまくっているのが「2021年のジャーナリズム」なのかもしれません。今年はオリパラの開催不開催で新聞社の社説が明確に割れた年でありますが、それが若い世代にとってまったくインパクトになっていないことも明確になった年であるように思います。新聞は本当にギリギリのところに来ているのかもしれません。この「ジャーナリスト列伝」は、著者が熱く自著を語ったり、地方新聞社のイノベーションレポートに冷ややかな論評をしたり、生々しい感情に溢れています。それだからか、「2050年のメディア」に対して、ふわっとした読後感になっています。
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