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日本のヤバい女の子 覚醒編 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2021/09/18 |
JAN | 9784041116494 |
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日本のヤバい女の子 覚醒編
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商品レビュー
3.8
11件のお客様レビュー
日本の昔話に登場する”ヤバい”女の子たち。彼女たちは、本当に”ヤバい”変わり者だったのだろうか? 物語に与えられた役割を剥ぎ取って、一人の人間として彼女たちを見た時、そこにある真実の姿とは。 昔話に出てくる女の子たちについて、固定観念を取り払って考察・想像する昔話×エッセイ×...
日本の昔話に登場する”ヤバい”女の子たち。彼女たちは、本当に”ヤバい”変わり者だったのだろうか? 物語に与えられた役割を剥ぎ取って、一人の人間として彼女たちを見た時、そこにある真実の姿とは。 昔話に出てくる女の子たちについて、固定観念を取り払って考察・想像する昔話×エッセイ×イラストのような本。 昔話というといわゆるそこに秘められた寓話性や、もっと単純に「昔はそういうものだろう」としてしか考えたことがなかったですが、ただ話の上辺をなぞっているだけだったんだなと思い知りました。 例えば安珍・清姫伝説の清姫への、「今でいうストーカーってやつ?」だったり、八百比丘尼への「不老不死なんて羨ましい!」あるいは「不老不死なんてかわいそう」だったり。そんな物語につきものの感想や役割や固定観念を捨て、現代を生きる一人の女性として彼女たちを見た時、そこにいるのはどこにいたっておかしくない普通の女の子。 現代だったらこんなことをしているんじゃない? みたいな想像やイラスト含め、とても軽やかです。 個人的には、『猿婿入り』のある末娘の話が一番心に残りました。自分自身の救済者として自分自身で王子様を作り出した女の子。はっきりとした悪役がいないことも含めて物悲しいのに何だかからっとしている。 なんだかパワーワードがすごく多くて、元気をもらえました。 望まない結婚や失恋、誰かが憎くて仕方がない。そんな苦しい状況にいるアナタだって、実はこんな風にも生きていける。どんなところにだって行ける。望むなら、なんだって出来るんだから。そんな気分にさせてくれる本。
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昔話の女の子を自分の友人のように考えて解釈していくという視点が面白かった。有名ながらあまり内容を知らない昔話もあったので知識も身につきます。
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【概略】 日本の昔話や逸話に登場する女性・女の子、様々な状況下で様々な結末を迎えるこの女性達を違った角度から語ってみる。役柄を終えた、舞台から降りたイチ人間としての「彼女たち」を、カフェでのおしゃべり感覚で語った一冊。 2023年02月12日 読了 【書評】 著者の方、すん...
【概略】 日本の昔話や逸話に登場する女性・女の子、様々な状況下で様々な結末を迎えるこの女性達を違った角度から語ってみる。役柄を終えた、舞台から降りたイチ人間としての「彼女たち」を、カフェでのおしゃべり感覚で語った一冊。 2023年02月12日 読了 【書評】 著者の方、すんごい頭の回転が早い人なんだなーって感じた。 読了後に真っ先に浮かんだコトが2つ。1つは「うぅ、自分の読解力、めっちゃ落ちてるな」ということ、もう1つは「構えてたところにボールがこなかったな」ということだった。 読解力の低下についてなのだけど、概略で書いたとおり、カフェでのおしゃべり感覚が終始あってね。話が色んなところに飛ぶの。おしゃべりしたものを録音して、テープ起こしをしたかのような感覚に終始襲われてて。「あれ?今、何が話題の焦点だったっけ?」って、何度となく迷子になりながら読み進んでしまった。各登場人物の女性に、著者の妄想というか違った角度からの感覚が乗っかって、急に詩的というか、ミニストーリーが始まってしまう。自身の読解力の低さに、ちょっと凹んでしまった。ごめんなさい。 もう一つの「構えてたところに・・・」は、元々、この本、紹介してもらってね。ちょうど自分が「なぜに、『桃』?」というタイトルでスピーチを作ってて。その題材がイザナギとイザナミの話でね。この本にもイザナミが女性の一人として出てきてて。「このイザナミの解釈が一番しっくりくる」というコメントとともに紹介されたから、読んでみようと。で、タイトルが「ヤバい女の子」でしょう?著者の方が女性。だからてっきり、女性ならではの解釈というか「いや、こういうことでしょう?」みたいな、新機軸を見せてもらえるかなと思ってね。たとえば落語・芝浜における「お清」なんて、ある意味、男性の理想的な女性イメージだったりする。とても現代の女性像(?)とは違ったりしてて。そういった現代の価値観を、女性から見た視点を下敷きに過去の作品を解釈したらどうなる?というところを凄く期待してたのよね。そういうボールが飛んでくるのを、待ってたのね。ちょっと違う感じだったなぁ。 そうは言っても、もちろん面白いと感じるところはもちろんあって。思うに、これは編集者の問題なのかなとも思ったり。この本が世に出るにあたって、どういうプロセスでこの形になったのかわからないけど、きっと著者が初稿を出してそれを編集者が読む、それに対して編集者が著者にボールを投げ返す、って形じゃないのかな?と想像するのよね。その時点である程度、交通整理がされるのじゃないかなとも思ったりね。 純文学のように、読者が色々と思いを馳せる「余白」ということではなく、どちらかというとポエムというか、自分語りというか、エッセイという作品になってるのかなという印象。カフェで目の前にいる話し相手(ここで性別を明確に断定してもいいのかな 笑)の「聞いてよぉ!」を、「ふんふん」と聞く感じで読んでいくと、楽しめるのかなと思った。
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