1,800円以上の注文で送料無料

荘園 墾田永年私財法から応仁の乱まで 中公新書2662
  • 中古
  • 店舗受取可
  • 書籍
  • 新書

荘園 墾田永年私財法から応仁の乱まで 中公新書2662

伊藤俊一(著者)

追加する に追加する

荘園 墾田永年私財法から応仁の乱まで 中公新書2662

定価 ¥990

¥550 定価より440円(44%)おトク

獲得ポイント5P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

店舗受取サービス対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!

店舗到着予定

7/1(月)~7/6(土)

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2021/09/17
JAN 9784121026620

店舗受取サービス
対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる

店舗到着予定

7/1(月)~7/6(土)

商品レビュー

4.4

28件のお客様レビュー

レビューを投稿

2023/09/01

荘園の成り立ちから解体までを歴史や気候変動を含めてわかり易く書いてあった。特に支配する特権階級の貴族、寺社や武士と農民らの関係も興味深かった。

Posted by ブクログ

2023/04/13

荘園は中央集権的な公務員的発想では否定的評価になるが、むしろ荘園には民間感覚があり、それは発展の原動力になるものであった。「荘園は国の役人から干渉を受けることなく自由に経営でき、その成果を子孫に伝えることができたので、農地開発や農業経営の進化が促された」(「はじめに」)。 九世...

荘園は中央集権的な公務員的発想では否定的評価になるが、むしろ荘園には民間感覚があり、それは発展の原動力になるものであった。「荘園は国の役人から干渉を受けることなく自由に経営でき、その成果を子孫に伝えることができたので、農地開発や農業経営の進化が促された」(「はじめに」)。 九世紀後半には農村が荒廃した。税を納められずに村落から逃亡し、戸籍から離れる農民が続出した。その中でも貧しい農民を使役して富裕になった農民が現れた。彼らは「力田の輩」と呼ばれた。 菅原道真は冤罪で左遷されて亡くなり、怨霊になったと恐れられ、祀られた。この怨霊の鎮魂や慰霊は仏教主導で行われていた。北野天満宮は朝日寺(東向観音寺)の神宮寺であり、僧侶が別当職に任命されていた。「祭神も、天満大菩薩として観音菩薩の化身とされた」(158頁以下)。 畠山重忠の領地があった埼玉県さいたま市桜区道場では建久年間に土の中から観音像が出た。これを過去に大伽藍があった時の本尊だったとして守護仏とし、持仏堂(道場)を建てた。これが金剛寺になる。金剛寺の境内には天満宮もあった。これが道場天満宮になった。 鎌倉の最大の宗教施設の鶴岡八幡宮も寺であり、鶴岡八幡宮寺と称された。八幡神は八幡大菩薩となり、仏であった。源頼家の息子で出家した公暁が鶴岡八幡宮寺別当に就任したように僧侶が運営していた。これらは明治時代の神仏分離後に純粋な神社になった。 天満宮は播磨国矢野荘にも存在した。矢野荘では領家と地頭が対立して、下地中分が行われた。下地中分は荘園を領家方と地頭方に分けることである。天満宮は地頭方に含まれたが、天満宮は双方の領域から侵攻を集めた。天満宮で行われる流鏑馬の費用は領家方が負担した。 「下地中分はあくまで年貢・公事の収取や検断などの支配の面に限られ、荘民の生活には大きな影響はなかったようだ」(171頁)。領域として一体という感覚が持ち続けられたことは、地頭による荘園侵略は下地中分でも終わらず、続いていっただろう。

Posted by ブクログ

2023/03/02

ものすごく内容の濃い本。古代から中世まで天皇や公家・武士など支配層から見がちな日本史に、荘園という地味な事柄を通してリアルな時代の流れが頭に浮かんでくる。「この時代の農民は先祖代々の土地を守って定住していたのではなく、時々の国司や荘園領主の求めに従って点々と住まいと働き場所を変え...

ものすごく内容の濃い本。古代から中世まで天皇や公家・武士など支配層から見がちな日本史に、荘園という地味な事柄を通してリアルな時代の流れが頭に浮かんでくる。「この時代の農民は先祖代々の土地を守って定住していたのではなく、時々の国司や荘園領主の求めに従って点々と住まいと働き場所を変えた」とか目から鱗^^。源平合戦から、南北朝、室町時代へのよく知る歴史もからめているので意外と読みやすい。

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品