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中国共産党帝国とウイグル 集英社新書
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中国共産党帝国とウイグル 集英社新書

橋爪大三郎(著者), 中田考(著者)

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中国共産党帝国とウイグル 集英社新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2021/09/17
JAN 9784087211849

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商品レビュー

4.2

7件のお客様レビュー

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2023/10/07

覚えておきたいこと。日本語はウラル・アルタイ語族でトルコと言語が同系統。 深い影響を知らないところで大陸からうけているそのことを、大陸をもう少し身近に感じて、同胞という感覚を持って問題を考えていただければと思っている〔橋爪) 日本も韓国もトルコと同じ連なりにあり繋がっていく。〔中...

覚えておきたいこと。日本語はウラル・アルタイ語族でトルコと言語が同系統。 深い影響を知らないところで大陸からうけているそのことを、大陸をもう少し身近に感じて、同胞という感覚を持って問題を考えていただければと思っている〔橋爪) 日本も韓国もトルコと同じ連なりにあり繋がっていく。〔中田) 中田さんの、おわりに、のところで カリフが納めるダール・アル=イスラーム イスラーム圏にムスリムは住むべきである。という下りが面白くて少し目から鱗である。その文章の最後は、 ウイグルが移住すべきダール・アル=イスラームはどこにも存在しないのである。となっている。 モンゴル人もチベット人もウイグル人も全て中華民族という雑な整理をして、歴史上の数々の帝国のように包摂、多様性包括という統治ではなく、多民族、漢民族以外の多様な人々の同化、人の中身を入れ替えるというやり方、という論説は実際の今の習近平体制について合理的な説明と思われる。 突き詰めれば、そういうことをやらなければ、共産党不要論、共産党は国家機関ではない単なる任意団体という公共性のなさ、そのよるべなさからの統治システムというのも興味深い。

Posted by ブクログ

2023/08/02

知の巨人たちによる対談。中国共産党"帝国"の成り立ちやその性格、そして周辺との関係性がよくわかる。 どうしても西洋的な価値観で考えてしまう我々日本人にとって新鮮でありつつ、分解すれば理解できる中華の思想。それは東的(共産主義的)なものもあれば、広く東アジア的価...

知の巨人たちによる対談。中国共産党"帝国"の成り立ちやその性格、そして周辺との関係性がよくわかる。 どうしても西洋的な価値観で考えてしまう我々日本人にとって新鮮でありつつ、分解すれば理解できる中華の思想。それは東的(共産主義的)なものもあれば、広く東アジア的価値観も通底しており、宗教・イデオロギーの対立で浮き彫りになるものもある。 終盤で説明されていた近代の日本の動きも、長く東アジア中国文化圏で行われていた征服王朝の概念で整理すると納得がいった。 そして後書きが非常に濃厚で、面白かった。

Posted by ブクログ

2022/09/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中国人を妻に持つ中国通の社会学者・橋爪大三郎と、イスラム教に入信したイスラム学者・中田考による、ウイグル問題を端緒とした中国共産党体制をめぐる対談。 中田氏がカリフ制復興を提唱していること、ヨーロッパ・キリスト教に端を発する価値観やアメリカに対して(歴史的経緯を踏まえたうえで)批判的なのが印象的(特に「あとがき」で爆発している)。 以下、印象に残った点。 なぜイスラム諸国がウイグル問題に介入しないのかというのは、イスラム諸国同士で対立していてまとまることができないから。トルコはアメリカやEUとの関係が悪化し、経済状況も厳しくなって、中国への依存が強まっている。そして、現在のムスリムはイスラムの教えから逸脱している。また、ムスリム世界ではパレスチナ問題ほど関心を引かないとも。 (自分は今まで思い至らなかったが、ムスリムは横のつながりが強いことを考えると介入しても不思議ではない) イスラム学者から見ると、マルクス・レーニン主義もアメリカの自由主義も、どちらも広い意味でヨーロッパ・キリスト教の思想であるというふうに見える。 中国共産党の目的は抹殺でなく思想改造である。新疆ウイグルがウイグル人の土地で、ウイグル人が中国人だから、新疆ウイグルが中国であるという主張を正当化するために絶滅することはせず、生かしたまま言語・思想・信仰を抜き取る同化政策を採っている。このようなプロジェクトは内モンゴルでも並行して行われている。このプロジェクトは台湾の解放でピリオドを打つ。 中田氏は、多民族・多宗教が共存し、仁政・徳治による本来の中華帝国に中国を戻すことを解決策として挙げている。 「ここが肝心なのですが、この国家安全維持法がうまく施行されているということは、共産党の一党支配が正当であることの証明に成功していないということなのです。成功しているなら、香港もウイグルも、弾圧する必要がない。論争すればいいわけだから。論争しないで弾圧しているということは、その正当性に問題があるということ。それを中国共産党自身が自覚しているという意味です。」(橋爪 p.102) 改革開放以後、中国共産党は経済成長を自身の正当性の根拠にしてきたが、成長を続けるのが難しくなるとその正当性が揺らいでしまう。そこで中国共産党は、漢民族に各少数民族も含めた「中華民族」というナショナリズムを創り出し、その根拠に加えようとしている。(共産主義は普遍主義なので、ナショナリズムとは真逆) 「政府のほかに中国共産党がある。そして中国共産党が政府を指導している。どこにその根拠があるのか。階級闘争も革命もないのに、なぜ中国共産党が存在するのか。ちゃんと答えられないからこそ、共産党は腕ずくで、文句あるかと脅すしかないのですね。それが国家安全維持法の正体です。」(橋爪 p.141) アメリカやヨーロッパ諸国が自分たちの都合で人権概念を第三世界に問答無用で力ずくで押し付けることは、ある意味では自分たちだけが真理を独占しているので独裁が許されると考える中国共産党と同じであり、人権問題で中国を攻撃することに疑問を呈する中田氏。それに対して橋爪氏は、あくまでも国際社会のルールとして人権概念以外に有効な方法はなく、国際社会が団結して中国と対峙すべきだと考える。 「本来、中国文明が非常に優れていたのに、世界の国々はどこもそう思ってくれていない。つまり、この偉大な国に、それ相応の尊敬が与えられていないと思っている。そしてこの状態を、これは相手が悪いんだ、自分は悪くないんだと思い続けることによって、非常に尊大なプライドが形成されてくるのです。それを他者に理解させる唯一の方法は、中国が世界でいちばんだということをみんなが認めること。それが『中国の夢』だと思う。」(橋爪 p.205) 日本にはまともな中国研究機関はおろか、アメリカの研究機関すらない。まず日本はアメリカ研究、中国研究を早急に始めるべき。 香港、チベット、内モンゴル、新疆ウイグルについては、具体的にとれる行動は限られている。まだ選択肢が多い台湾を守ることで、それらの地域によい影響があるかもしれない。

Posted by ブクログ

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