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トラップヒロイン(4) 裏少年サンデーC
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2021/09/16 |
JAN | 9784098507047 |
- コミック
- 小学館
トラップヒロイン(4)
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本作は巻が進む毎に小日向真や千路田、それを取り巻く周囲の環境への印象が変わっていったのだけど、この最終巻はそういった混乱の果てに相応しいものであったように感じられた 果たして小日向真は男なのか女なのか。もしそこに嘘があるならばどのような意味があるのか。それを登場人物たちが一生懸...
本作は巻が進む毎に小日向真や千路田、それを取り巻く周囲の環境への印象が変わっていったのだけど、この最終巻はそういった混乱の果てに相応しいものであったように感じられた 果たして小日向真は男なのか女なのか。もしそこに嘘があるならばどのような意味があるのか。それを登場人物たちが一生懸命に悩み藻掻いた様子が感じられる最終巻だった というか、真の性別については完全に騙されたと言うか、良くも悪くも術中に嵌っていたと言うか そもそも真は最初から男の娘であると明言されていたけれど、そこに数々の思い込みが重なっていった事で真の正体を判らなくさせ、千路田を惑わしてきた。でも、女だと思ったから千路田は告白したし、逆に男だと判ってしまうと感情の行き場が無くなってしまった よく「男女の間に友情は成立するのか?」なんて命題を聞く。3巻まではその点を問いかけるような内容であるように思えた 逆にこの最終巻では「男と男の間に恋愛は成立するのか?」と問い掛けているように感じられた。勿論、近年において同性愛なんて珍しいものではないしそれを否定的に描けば論争が生じてしまうのだけど、取り敢えず本作において千路田は真が男であると知ってショックを受けてしまった それは一般論などではどうしようもない感情だね 受け入れられず、受け入れて貰えないなら2人は一緒に居られない。そのタイミングでやってきた拓美は逆に今の真と向き合える人間だから尚の事、受け入れていない千路田がおかしいように思えてしまう構図が憎いね そんな最中に始まった『ロミオとジュリエット』の舞台劇 ここで面白おかしいのはジュリエットが男であると設定改変され、そのジュリエット役に真が推されてしまう点だね 真扮するジュリエットを女として見るのか、それとも男として見るのか。それは拷問のように千路田を責め苛む疑問となってしまう 一方でこの疑問は千路田だけでなく真をも苦しめていたというのが本作の終盤に織り成される課題としてあげられているわけだね 自分を女だと思うから女の格好をするのか、それとも全く別の理由から女の格好をするのか。自分を男であると知っている真も、千路田と同じように性別について重く悩んでいたという事が舞台劇に被せるようにして判ってくる でも、千路田も真も似たようなポイントで苦しんでいるのなら、解決策も2人して同じポイントに求められないわけなじゃないんだよね 千路田が『女の小日向』に恋してしまったことから始まった関係性。でも、そこに恋愛以外の感情が無かったわけではないんだよね そうして『楽しかった思い出』を基に2人は一時的に仲直りできた その後に明かされる真の心理描写は凄かったな…… 可愛いから女の子の服を着て、女装する事で許される自分が居て、だからこそ許されない日が来るのを恐れてしまう。 そんな真にとって千路田や皆と過ごす日々は嘘に満ちていて、そして女装して舞台に上がるのは一種の死刑台のようなものだったのかもしれないな…… 呼ばれても居ないのに舞台に舞い降りた千路田。彼が真に伝えるのは台本に有る台詞でも予定調和の台詞でもなくて、たどたどしい言葉達 この場面で千路田は何かを判っているわけでも伝えられるだけの何かを持っていたわけでもないんだよね。ただ、真と同じ楽しさを味わった千路田だからこそ無鉄砲に吠え立てられる言葉がそこにあった 互いに好意を抱いてしまったし、それを知ってしまった。その上で2人は友達として付き合っていく道を選んだ。その選択はとても尊いものであり、彷徨い続けた真にとって最大の救いとなるものなのだろうと思えた 許される子供時代の終わりは唐突にやってきて、二人のその後はほぼ描かれない。けれど、本作が男の娘という存在に対して真摯に取り組んだ上でこのような終わり方を選んだのならそれはそれで有りだったのだろうなと思ってしまう 待った甲斐のある最終巻だったと迷いなく言える代物だったね
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