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オリオンと林檎 1932-1938 韓国文学の源流 短編選2
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オリオンと林檎 1932-1938 韓国文学の源流 短編選2

アンソロジー(著者), 朴花城(著者), 李孝石(著者)

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オリオンと林檎 1932-1938 韓国文学の源流 短編選2

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 書肆侃侃房
発売年月日 2021/08/06
JAN 9784863854727

オリオンと林檎

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2021/09/29

「下水道工事」は日本人請負業者の賃金未払に怒りを爆発させる労働者の闘いを描く。公務員の責任逃れ体質が腹立たしい。但し、賃金未払に対する労働者の闘い一辺倒の内容ではない。登場人物の個人的な物語もある。本書の帯には「プロレタリア文学とモダニズム文学の相克の時代」とあるが、出来事の写実...

「下水道工事」は日本人請負業者の賃金未払に怒りを爆発させる労働者の闘いを描く。公務員の責任逃れ体質が腹立たしい。但し、賃金未払に対する労働者の闘い一辺倒の内容ではない。登場人物の個人的な物語もある。本書の帯には「プロレタリア文学とモダニズム文学の相克の時代」とあるが、出来事の写実だけではないというモダニズム文学の要素がある。 この要素は次の表題作「オリオンと林檎」で一層強まる。ローザ・ルクセンブルクなど活動家を話題にする読書サークルを舞台とするが、真剣に社会問題に取り組むというよりも、運動ごっこを楽しんでいるだけのように見える。何らかのアウトプットを出すことではなく、集まって話すことが楽しいというような。このようなものが運動ならば虚しい。芯に苦しむ人々の救いにならない。 その後の作品は農村を舞台とした作品が多い。帯にはプロレタリア文学とあるが、資本主義以前に封建的な搾取が問題である。ロシア革命も中国革命も封建的搾取に苦しむ農民の支持が原動力であった。封建的な権威主義は公務員の支配という形で再生産されている。資本主義を批判するよりも封建的な搾取に目を向けることが本当の意味で社会問題に目を向けることになるだろう。

Posted by ブクログ

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