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図説 日英関係史 1600~1868 横浜開港資料館編
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図説 日英関係史 1600~1868 横浜開港資料館編

横浜開港資料館(編者)

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図説 日英関係史 1600~1868 横浜開港資料館編

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 原書房
発売年月日 2021/08/31
JAN 9784562059416

図説 日英関係史 1600~1868 横浜開港資料館編

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2021/10/19

横浜開港資料館開館40周年記念企画展「七つの海を越えて」(2021.4.24-7.11、7.17-11.7)の図録。 日英関係1600~ の表紙に、え? 1600年からイギリスと関係あったんだっけ、などと思ったが、中を見てみると、三浦按針・ウィリアム・アダムス、そうだ教科書に載...

横浜開港資料館開館40周年記念企画展「七つの海を越えて」(2021.4.24-7.11、7.17-11.7)の図録。 日英関係1600~ の表紙に、え? 1600年からイギリスと関係あったんだっけ、などと思ったが、中を見てみると、三浦按針・ウィリアム・アダムス、そうだ教科書に載っていたな、と思いだした。家康は海外との交易に興味を示していたのだ。 三浦按針は1600年にリーフデ号に乗り現在の大分県臼杵市に着く。がそれより前1588年、二人の日本人船乗りが、イギリス人キャベンディッシュの船で、イギリスのプリマスに着いたとある。キャベンディッシュはチリ、ペルーと略奪をしながら北上、カリフォルニア半島でサンタ・アンナ号を襲いそこに2人の日本人がおり、イギリスに連れ帰ったとある。・・どうして日本人がカリフォルニアに?、漂流か?、そしてプリマスに着いたあとはどうなったのか? 記述はない。 展覧会図録なので、豊富な図版と簡潔な文で、江戸期のイギリスとの関係を一覧できる。船乗りの記述文書、イギリスの海外事務官などの日記などに、日本の記述がけっこうあるようだ。測量士ジェームズ・バットの描いた幕末の天草、浦賀、大阪城、江戸城などの絵が興味深い。 2021.10.17の『日曜美術館」で文久遣欧使節(1862)がフランスのナポレオン3世に送った日本美術の粋ともいえる絵画や工芸品の紹介をしていた。この遣欧使節はイギリス艦オーディン号で搭乗して行ったのであり、ちょうど開催していたロンドン万博にゲストとして出席。公式出品は無いが、イギリス公使オールコックが収集・提供した品々が会場に展示された。その図録を横浜開港資料館が所蔵していて、そのページが載っている。 2021.9.15初版第1刷 図書館 ※1588年のプリマスの二人の日本人について、検索すると、この論文が出てきました。 神戸市外国語大学 外国学研究 85(神戸市外国語大学外国学研究所)(2013.3.1)   近世イングランドにおける日本像~ピーター・ヘイリンを中心に 指  昭 博  鎖国以前、16 世紀には多くの日本人が東南アジアを拠点に活動~商業もあれば、海賊行為もあった~していた。 そのような中、1588 年、ふたりの日本人がプリマスに到着したことが、イギリス人の航海記録を集成したサミュエル・パーチャスによって記録されている。 ふたりは船乗りで、最初、スペイン船の乗組員であったところを、1587 年にメキシコ沖で船丸ごとイングランド船に拿捕された。スペイン無敵艦隊襲撃前夜の緊迫したイングランド・スペイン関係をうかがわせる出来事ではあるが、ふたりはそのままイングランド船の船長トマス・カヴェンディッシュに仕えることになり、無敵艦隊との戦いが終了した直後に、乗船がプリマス港に帰還し た。 プリマス到着後、初めての日本人の到来ということで、カヴェンディッシュの縁者であったリチャード・ハクルートのインタビューを受けることになり、その存在が記録されることになった。かれらは、すでにクリストファとコスマスというヨーロッパ風の名前を名乗っていたので、もとの日本名はわからないが、たいへん英語が上手だったと記録されている。年齢はクリストファが20 歳、コスマスが 17 歳であった。 ふたりはその後もカヴェンディッシュに付き従って働いたが、1591 年に南大西洋へ向けて出帆した航海を最後に記録から消えてしまう。スペインとの戦闘で命を落としたのかもしれないし、無事イギリスに帰還したのかもしれない。また、別天地で活躍の場を見いだしたのかもしれない。歴史の闇に消えていたかもしれないふたりだが、かれらと出会った人々の記録のおかげで、ほんの数年間だけでも、その存在をわれわれは知ることができる。

Posted by ブクログ