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20の古典で読み解く世界史
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | PHPエディターズ・グループ/PHP研究所 |
発売年月日 | 2021/08/19 |
JAN | 9784569849201 |
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商品レビュー
3.8
8件のお客様レビュー
「読み解く世界史」とあるので、古典を通じた世界史、あるいは人間の深い分析があることを期待していたが、実際は古典のストーリーを語ることに重きをおいている、古典入門的な本だった。
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本村凌二先生の本はどの本を読んでもとても面白い。 1冊あたり20ページほどで世界の古典の中から20冊を厳選して紹介。 僕にとってはこういう本は本当にありがたい。あまり書きすぎると原作を読んだときの感動が減ってしまう。これくらいが適度な情報量で、あとは自分の感性に頼り、その本を読む...
本村凌二先生の本はどの本を読んでもとても面白い。 1冊あたり20ページほどで世界の古典の中から20冊を厳選して紹介。 僕にとってはこういう本は本当にありがたい。あまり書きすぎると原作を読んだときの感動が減ってしまう。これくらいが適度な情報量で、あとは自分の感性に頼り、その本を読むかどうかを決めるだけだ。 印象に残る2冊について書きたい。 まずは一冊目。 この中で唯一日本人作家の島崎藤村『夜明け前』。 この小説は有名ではあるが、残念ながら最後まで読んだ人は多くない、と紹介している。僕もそうだ。本書ではその理由を「暗さ」だとしているが、僕の場合は「長さ」が挫折の理由だ。とにかく長い。 この小説の舞台は木曽路。昔の中山道。中津川(馬籠)を超え塩尻(贄川)までの11宿。距離にして約80キロ。この木曽路沿いに国道19号がある。この道をよく車で走る。『夜明け前』の冒頭、名文「木曽路はすべて山の中にある」で始まる序の章18ページを読んだだけでも、木曽路の風景が見える。空気を感じる。木の香りを感じる。そんな錯覚を覚える。国道19号をは走りながら、木曽路を感じる。そんな贅沢をよくする。藤村が『夜明け前』を書き始めたのは、57歳の時。僕は今、59歳。思わず『夜明け前』を視写したくなる。『夜明け前』を常に手元に置き、思いついたときにパラパラとページをめくる。そんな些細なことに幸せを感じる。 二冊目、イリアス/オデッセイ。 言わずと知れた古代ギリシアで活躍した吟遊詩人のホメロスの作と伝えられる叙事詩。紀元前8世紀の作。って凄くない?この時代、まだ文字はない。当時の吟遊詩人は物語をすべて覚えて暗唱していた。文字として記録されたのはホメロスが活躍した時代の200年後、紀元前6世紀後半。さらに驚くのは、どうも大昔の人間は、神々の声が聞こえていたようだ。ということ。確かに、プリンストン大学心理学教授ジュリアン・ジェインズ『神々の沈黙』を読むと、かつての人類は、神々の声を聴き、その通りに行動していたことがよくわかる。本村凌二先生の近著『神々のささやく世界』「第4章神々の声が聞こえる」にも詳しく書かれている。とても興味深い。 本書の感想というより、僕の書きたいことを書かさせて頂いた。
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20冊も紹介されているから、紹介されている内容がかなり薄い。あらすじも読書欲を掻き立てられるほどのものでもない。 この筆者の本は好きだが、この本に限っては読んで少し後悔した。
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