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新編 黒部の山人 山賊鬼サとケモノたち ヤマケイ文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 山と溪谷社 |
発売年月日 | 2021/08/14 |
JAN | 9784635049269 |
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新編 黒部の山人
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新編 黒部の山人 山賊鬼サとケモノたち 鬼窪善一郎 語り ✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼ 狩猟、ボッカ、山ガイド、イワナ釣り、後年は山荘の管理人をされていた鬼窪善一郎さん。 話は鬼窪さんの口調語りそのものだと思われ、方言の中に卑語、俗語、狩猟用語もそのまま書かれてて、所々に括弧書きで編集者による注釈あり。 ほとんど家に帰らず山で過ごされてたようで、読んでいくうちによっぽど山が好きなんだなと思うのだけど、冒頭に奥さんの大変さがまず書かれているので、命懸けとはいえ好き勝手やっていたと言っても間違いではなさそう。 ボッカとしての話は、実際自分の祖父(確か明治44年生まれ)が細くてそんなに大きくないのにも関わらず凄く重いものを背負ってたのを思い出したので、この時代の人って身体が強かったんだろうな。鬼窪さんはそれ以上だったろうけど、クルクル回る百キロのガスボンベとワガママな女性を背負うのは大変だったよう。 狩猟の話と、どのケモノが美味いかという話が面白かった。どうも所謂ゲテモノが美味しいみたいだ。確かに猿を食べてみたいなんて思ったこともないけど、今だとモラルに反するとか言われそうだなとか、そういうことをとやかく言わない時代って良いなとか、その好き勝手さで奥さん迷惑してるんだけど、義母にも厳しくされてやっぱりこの時代私には無理だなとか思う。 普通に読んでたらカモシカ猟で挙げられたってあって「あ、そっか密猟なんだ」って気付いた。普通に悪気なく話されてた。カモシカ以外のことも出来ただろうけど、カモシカ専門としては相当大変だったろうけど、私にはこの方の気持ちなんて読んで分かった気になるだけで、絶対分からない。 クマの胆を食べすぎて麻酔が効かずにそのまま手術をして、その1ヶ月後にもう狩猟を始めてたらしい。 鬼窪さんにとったら(鬼窪さんじゃなくても)、私なんてナンジャクモンでナマクラのハンチャクモンなのでとても考えられないけど、きっとすぐに働かないと食べていけないという人が多かった。ただそれが家に帰って農作業でも良さそうなものを鬼窪さんはクマに追われるかもしれない狩猟を当たり前に選んでる。そういう選択1つで人生って全然違うものになるんだと思う。 2022/11/07 読了
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