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動物たちの家
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | みすず書房 |
発売年月日 | 2021/08/04 |
JAN | 9784622090052 |
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動物たちの家
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商品レビュー
3.7
4件のお客様レビュー
『庭とエスキース』がとてもよかったので、写文集の第2作も迷わず読んだ。 著者の驚くべき映像的記憶力で、飼ってきた動物たちの思い出が語られる。忘れているところについてはすっぽりと抜けてはいるのだけれど、ほんの今しがた見てきたような生々しい筆致で書かれていて、それだけの濃密なつきあい...
『庭とエスキース』がとてもよかったので、写文集の第2作も迷わず読んだ。 著者の驚くべき映像的記憶力で、飼ってきた動物たちの思い出が語られる。忘れているところについてはすっぽりと抜けてはいるのだけれど、ほんの今しがた見てきたような生々しい筆致で書かれていて、それだけの濃密なつきあいだったのだろうなと、ちょっとうらやましくおもった。 最後のリュウとのエピソードは、人ん家の飼い犬にそういう入り込み方はどうなのよ、うそまでついてさ、と思わないではなかったが、どうやって岩手の冬の寒さに耐えていくかを発見する下りは本当にハッとさせられた。書名はここから来ている。たくさんの動物を飼っていた実家のことではないのだ。 一体どんなふうにして、この本が書かれていったのだろうか。 そういう由来の解説みたいなものはないのだが、書き下ろしだろうか。 長さが揃っているように思うので、なにかの連載かな。 こういう風に、出会いと別れをつぶさに思い出しながら書く作業というのは、きっと楽しく辛い時間だろうな。
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庭で飼っている犬を見ることがめっきりなくなった。今では信じ難いけど、少し前まで、人間と動物はこんな距離感だったよなと思い出す。 小学生の時、増えすぎた金魚の数匹を父が庭に埋めたらしい。その様子を母から聞いて、父のことが分からなくなった。これもまた信じ難いけれど、時に父親は残忍な...
庭で飼っている犬を見ることがめっきりなくなった。今では信じ難いけど、少し前まで、人間と動物はこんな距離感だったよなと思い出す。 小学生の時、増えすぎた金魚の数匹を父が庭に埋めたらしい。その様子を母から聞いて、父のことが分からなくなった。これもまた信じ難いけれど、時に父親は残忍な顔を見せる存在だった。 実家で飼っていた犬は室内犬で家族みんなに溺愛されていたけれど、この本に登場するように、彼自身の気持ちを想像したことはたった一度だけだった。身体が弱ってきた頃、夜になると階段の下から首を傾げて撫でてほしいと私を静かに見ていたあの目。満たされていそうで、どこかつまらなそうで、眠たそうなあの小さなヨークシャテリアを思い出していた。
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今まで飼ってきた犬、鳥、ハムスターなどの動物たちとの魂の交流を描くエッセイ。 最初の方は幼い頃の動物好きの感じが微笑ましく、自分も振り返って懐かしくなる。 しかし、飼いたがるわりに動物との関わり方の身勝手さが目立ってきて綺麗事だけではない感じになってくる。他人が飼っている犬に手術...
今まで飼ってきた犬、鳥、ハムスターなどの動物たちとの魂の交流を描くエッセイ。 最初の方は幼い頃の動物好きの感じが微笑ましく、自分も振り返って懐かしくなる。 しかし、飼いたがるわりに動物との関わり方の身勝手さが目立ってきて綺麗事だけではない感じになってくる。他人が飼っている犬に手術を受けさせるなど過剰な介入をするのをピークにこれは一線を超えてしまったのではないかと恐くなる。 そんな中でも犬のひたむきさだけは印象深い。
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