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陸軍将校の教育社会史(下) 立身出世と天皇制 ちくま学芸文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2021/07/12 |
| JAN | 9784480510549 |
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陸軍将校の教育社会史(下)
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教育と自己啓発を通じて内面化された天皇への崇敬が、陸軍将校のエリート意識や立身出世の動機と深く結びついていたことが描かれています。著者は、陸軍士官学校における教育の実態を豊富な資料を基に詳細に探求し、百姓や貧しい家庭の子どもたちが将来の希望を抱いて入学したものの、実際には多くが厳しい生活に追い込まれる様子を浮き彫りにしています。将校生徒たちの自発性や内面化の過程が示される一方で、教育が形式的であったり、精神主義に偏った結果、実践的な軍事知識が軽視されていたことも指摘されています。昭和の若手将校たちが抱えた葛藤や、彼らが直面した社会の厳しさは、教育の成果としての一面を示しています。全体を通して、陸軍将校の教育がもたらした影響とその限界を考察する貴重な一冊です。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
天皇への崇敬は、教育と自己啓発とにより内面化されたが、エリート意識、陸士が皇室に近いことが内面化を促しているし、立身出世や親への孝の方がより位置づけが高いのが一般的であったし、陸士においてそれが否定されることはなかった。 日清戦争から陸士の大量養成が始まると、昭和期には将官へ出世...
天皇への崇敬は、教育と自己啓発とにより内面化されたが、エリート意識、陸士が皇室に近いことが内面化を促しているし、立身出世や親への孝の方がより位置づけが高いのが一般的であったし、陸士においてそれが否定されることはなかった。 日清戦争から陸士の大量養成が始まると、昭和期には将官へ出世できる割合が2割から1割に半減し、連隊長は中大佐であったものを大佐とし、連隊付き佐尉官などなかったのを新たに設け、少尉の仕事を大尉が、大佐の仕事を少将がやり、更に大量の少佐の馘首をという状況になった。(霞が関の状況に鑑み、実に身につまされるところ) 少尉から奏任官で俸給も帝大卒と比しても低いとまでは言えなかったが、俸給が引き上げられた1920年の大尉でも年俸1600円から2,100円であり軍装品や交際費などを考慮すると生活は厳しく、民間の社員や東京市の幹部よりも低く、中の下程度であった。また、大尉の定年は48歳、少佐50歳、中佐53歳、大佐・少将55歳と定年も早く天下り先も限られていた。 陸士・陸幼における天皇制イデオロギー教育は、教化の段階で自発性・自立性による内面化を求めたが、立身出世の肯定や機械的・形式的教育になっている例もみられた。また、将校生徒の内面化の過程を支えたのは、エリート意識や主体的契機であった。さらに、立身出世や孝行は原動力であり、天皇制イデオロギーと予定調和であって、「滅私奉公」ではなく「活私奉公」であった。
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