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少女たちの戒律 警視庁殺人犯捜査第五係 小学館文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2021/07/06 |
JAN | 9784094070392 |
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少女たちの戒律
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商品レビュー
4.5
2件のお客様レビュー
警視庁の捜査員を主人公とする事件モノの小説ということになる。 中心視点人物となるのは辻岡刑事だ。警視庁の捜査一課の刑事で、各署に設けられる事件の捜査本部へ派遣されて、所轄の刑事と組んで行動、または同じ係の捜査員と共に行動ということになる。 物語は、吉祥寺の街で聴き込み捜査を進める...
警視庁の捜査員を主人公とする事件モノの小説ということになる。 中心視点人物となるのは辻岡刑事だ。警視庁の捜査一課の刑事で、各署に設けられる事件の捜査本部へ派遣されて、所轄の刑事と組んで行動、または同じ係の捜査員と共に行動ということになる。 物語は、吉祥寺の街で聴き込み捜査を進める辻岡刑事達の動きという辺りから始まる。若い女性の絞殺死体が発見されたのだったが、その死体の身元が不明という状況だった。辻岡刑事を含む捜査員達は、その身元に繋がる情報を得ようと必死だったのだ。 やがて死んだ女性は岐阜県出身で都下の大学に学ぶ学生であるということが判明した。そして、死んだ大学生が中学生であった頃、地元で同じ学年の生徒が殺害されたと見受けられる状況で死亡した事件、更に別な生徒が自殺とされた形で死亡という事件が相次いでいたということが判った。 そういうことで「事の真相」が解き明かされるまでの顛末が本作である。 多数の捜査員を動員する懸命な聴き込み捜査のようなことを重ね、「如何しても判らない?」が些細な切っ掛けで「或いは?」ということになり、そこから「一段階踏み出す」というような具合に捜査が動く。読んでいて、捜査現場の末端で様子を視ているかのようにも感じられた。 或いは凄く「らしい」という感じの、警察の現場を主要な舞台とすう事件モノだと思う。或いは、本作の辻岡刑事が再登場するような新しい作品は出て来るであろうか?なかなかに気に入った作品ということになった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
身元不明の絞殺体がきっかけで明らかになる闇に葬られた事件。 絞殺体は岐阜出身の女子大生。小学生の頃にマニピュレータ系の同級生に操られた地元の有力者の御曹司でもある教育実習生にレイプされ、その様子を動画に撮られる。被害者は他に2人。 中学校に進学するときにバラバラになるも、マニピュレータは御曹司から引っ張った資金力を基に地元の不良グループとダラダラ。かつてのレイプ動画被害者は動画を保存したメディアを盗み出し、かつて知り合った人に渡す。その人が冤罪事件で捕まっていた人。 マニピュレータは動画のメディアを奪い返すよう家出少女を使うも、家出少女は不良グループから抜け出す交渉材料にする。切れたマニピュレータは家出少女を殺害し、母親に偽証させ自分の存在を隠すことに成功。それからは御曹司の家で生活し、今は秘書として過ごす。 この事件に御曹司が関係していると気付いたのが考察された女子大生。実家に帰省したときに御曹司くぉ訪れ詰問。自分に捜査の手が迫ることを恐れたマニピュレータが絞殺。その直前に女子大生と密会したジャーナリストが死体の第一発見者だったが、自分の関与を疑われることを恐れて死体を動かす。 警察が御曹司に辿り着いたのは、レイプ動画被害者の最後の一人の証言がきっかけ。 過去の冤罪事件をほじくり返されたくない地元警察の抵抗や自分の保身を考え捜査を撹乱する関係者などイライラする登場人物が多いが、話はすごく巧妙かつ面白いし、すーっと読み進められる魅力がある。
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