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貨幣の歴史 ヴィジュアル版
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 原書房 |
発売年月日 | 2021/06/22 |
JAN | 9784562059188 |
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貨幣の歴史
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商品レビュー
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貨幣の起源は、物々交換から、と一般には考えられているが、著者はその中でも、とくに信用の押付機能?に着目して、今までの経済学では取り扱いが薄かった貨幣を考える。 つまり、集団のあいだに紛争が生じて兵士を雇った場合に報酬を支払わなければならなくなるが、そこに貨幣の信用機能を利用した...
貨幣の起源は、物々交換から、と一般には考えられているが、著者はその中でも、とくに信用の押付機能?に着目して、今までの経済学では取り扱いが薄かった貨幣を考える。 つまり、集団のあいだに紛争が生じて兵士を雇った場合に報酬を支払わなければならなくなるが、そこに貨幣の信用機能を利用した支払いがあったというのであり、それを貨幣の起源と考える。 そして、貨幣とはかならずしも、その場合、貝殻や石、金属片でなくても、例えば、刑務所での煙草であったり、塩、など消費して失くなってしまうものでも交換されて欲求を満たすものであれば構わない。 このように考えると、貨幣が国家の信用の附帯した金属片でなくても、あたかも貨幣のようにふるまう何かであればいいことになる。 そして、貨幣の歴史は金や銀との交換価値から切り離されまさに貨幣にくっつけられた信用の純化の進化であるようだ。 実際、そのような貨幣である地域流通券や仮想通貨など、必ずしも国家の信用の裏づけのないものが、出現しつつあるのだ。 では、その貨幣をささえている人間の側の事情とは何か。著者はそこで、行動経済学や神経経済学が、貨幣が明らかに脳を興奮させる原因となっている研究を提示する。 貨幣が交換されて物になって、初めてそこで意味をなすと考えると、欲しかったモノよりも、貨幣をみたとたんに興奮する脳の存在への言及である。
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物々交換の時代から暗号資産まで、貨幣の歴史を概観できる。貨幣には数字という仮想的な面と所有物という現実的な面の2面性があり、時代によってどちらかの面が強くなるかが移り変わってきた。また、これまでの経済学は貨幣を勘定に入れていなかったという批判もなされる。貨幣を考慮していないから金...
物々交換の時代から暗号資産まで、貨幣の歴史を概観できる。貨幣には数字という仮想的な面と所有物という現実的な面の2面性があり、時代によってどちらかの面が強くなるかが移り変わってきた。また、これまでの経済学は貨幣を勘定に入れていなかったという批判もなされる。貨幣を考慮していないから金融危機を予測できなかったと。行動経済学や神経科学に絡めた話もあり、人間は貨幣が手に入ると分かるとドーパミンが出ることが実験によって実証されている。挿絵も豊富でとても楽しく読めた。
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