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かはたれ 散在ガ池の河童猫 福音館文庫
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かはたれ 散在ガ池の河童猫 福音館文庫

朽木祥(著者), 山内ふじ江(絵)

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かはたれ 散在ガ池の河童猫 福音館文庫

定価 ¥770

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 福音館書店
発売年月日 2021/06/11
JAN 9784834086201

かはたれ

¥495

商品レビュー

5

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2022/01/30

家族をなくしたひとりぼっちの河童の子・八寸はみんなに認めてもらうための修行として人間の世界に送り込まれる。猫に姿を変えて。お母さんを亡くした少女・麻に拾われ、お父さんと犬のチェスのいる家で猫として暮らす。麻の心の中はお母さんが亡くなってから何だか靄がかかっていて考え込むことが多い...

家族をなくしたひとりぼっちの河童の子・八寸はみんなに認めてもらうための修行として人間の世界に送り込まれる。猫に姿を変えて。お母さんを亡くした少女・麻に拾われ、お父さんと犬のチェスのいる家で猫として暮らす。麻の心の中はお母さんが亡くなってから何だか靄がかかっていて考え込むことが多い。八寸、チェス、お父さんもまたそれぞれも傷を抱えて生きていて。 麻ちゃんの感性がいい。お母さんとのノートがそれはそれは素敵なんだよ。そこにはふたりが美しいと感じるものや宝物のような感性が溢れている。美しいものを美しいと感じること、見えないもの見ること、聞こえないものを聞くこと、感動は自分自身が変わることで伝えること。 なんて美しくて力のある物語。子どもたちには時々でもいいからこういう物語を頑張って読んでほしいなと思う。絶対に心に響くし何か残ると思うから。 ああ。それが私の役割なんだなあ。

Posted by ブクログ

2021/11/28

以前からお友だちに勧められ、いつか読もうよもうと思いながら、ようやく読む機会が到来しました。 こんな素敵な作品を、スルーしなくて良かった!!!!! ひとりぼっちの河童八寸と、お母さんをなくしたさみしさを、父の手前うまく表現できずにいる女の子麻。 麻はお母さんからもらった愛でで...

以前からお友だちに勧められ、いつか読もうよもうと思いながら、ようやく読む機会が到来しました。 こんな素敵な作品を、スルーしなくて良かった!!!!! ひとりぼっちの河童八寸と、お母さんをなくしたさみしさを、父の手前うまく表現できずにいる女の子麻。 麻はお母さんからもらった愛でできている、とっても素敵な女の子。何が大切なのかたぶん誰よりも知っているけど、そのことを麻自身はまだきづいていないね。 八寸は、家族がある日消えてしまい、その帰りを信じて待っている、たった8歳のこども河童。沼で生き残っていくために、猫の姿になって人間の世界に修行に出された。 この2人の出会いの前に、情けない顔のラブラドール犬、チェスタトンがいる。盲導犬訓練を失格した犬だ。麻のお母さんが引き取って家族にした。 この3にん?はみんな傷ついたことがある。だからこそ、人にやさしく、この子たちのものがたりは心が輝いて見える。 素敵なシチュエーションが沢山ありますね、 まずは、長老から貰った球の魔法の力を蓄えるため、夜、一人月光を浴びる小さな猫の姿の八寸。 お母さんとのノート。 お母さんの好きな言葉たち。 とくにすきなのが、ロミオとジュリエットからのこのセリフ 「名前っていったい何なのでしょう?みんなが薔薇と呼ぶあの花がたとえほかの名前で呼ばれてもその香しさに変わりはないはず。」 ノートに綴られたキーツの詩も素敵。 お話も可愛らしいくて面白いのですが、小さなエピソードがどれもきらきらとしていて、愛おしい。 〔すきとおったほんとうのたべもの〕を頂いている気分でした。賢治の世界観そのものです☺️

Posted by ブクログ

2021/10/19

もう、もう、もう・・・ 涙、涙で読み終える。 思い切り八寸を、麻を抱きしめたい。 朽木さんらしい、鎌倉を舞台に、英国の香りがほのかに漂うような物語。 美しい表現が盛りだくさん。

Posted by ブクログ

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