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正吉とヤギ 福音館創作童話シリーズ
定価 ¥1,540
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 福音館書店 |
発売年月日 | 2021/06/11 |
JAN | 9784834086195 |
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正吉とヤギ
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正吉とヤギ
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商品レビュー
3.3
5件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
悲しいことが起こるだろうと思いながら読んでも、最後のページをめくって、たった数行の描写に、胸をえぐられる想いだった。 国語の教科書紹介図書 4年生 ショックが強すぎる気がする
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表紙が良い。水色の空、黄緑色の大地に立った白い子ヤギ。子ヤギはつぶらな瞳で誰かを見ている。読み終えて改めて表紙を見ると、副題?が書いてある。THE LAST WONDERFUL DAYS この言葉が沁みる。 南の小さな島で、おじいとおばあと暮らす6歳の正吉(ショウキチ)。正吉...
表紙が良い。水色の空、黄緑色の大地に立った白い子ヤギ。子ヤギはつぶらな瞳で誰かを見ている。読み終えて改めて表紙を見ると、副題?が書いてある。THE LAST WONDERFUL DAYS この言葉が沁みる。 南の小さな島で、おじいとおばあと暮らす6歳の正吉(ショウキチ)。正吉の父さんは戦争に、母さんは大きな島にあるかつおぶし工場に働きに、兄さんは大きな島にセンソウの手伝いに行っていて家にはいない。おじいが子ヤギをもらってきて、正吉のヤギだとうでにのせてくれた。 それから、正吉とヤギの生活が始まる。 穏やかでほほえましい正吉とヤギの生活が描かれる。しかし戦時中である。予想だにしない急展開のラストをむかえる。おばあの「子どもがセンソウに行くなんて、まちがってるよ。どうしちまったのかねー」の言葉が辛い。 ロシアとウクライナのセンソウが早く終わる事を願う。
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戦争中の沖縄の島を舞台に、正吉という少年の日常を描く。 ある日おじいがこどものヤギをもらってくる。正吉は熱心に面倒をみる。正吉は飼い主のつもりでいるが、ヤギはそうは思っていない。ヤギと正吉の友情のような交流は微笑ましい。 先日読んだ『カヨとわたし』にも、ヤギが頭を下げて突進してくるって書いてあった。ヤギの描写がリアルで(と思うのはカヨを読んだからだけど)塩野さんもちゃんとヤギのことわかって書いているなあと思った。 おじいとおばあはいるが、正吉の父は出征しているし、母も兄も戦争準備に駆り出されて別の島にいる。ヤギだって、いずれは肉になることを島の子どもはわかっているので名前はつけない。そんなさびしさや不安はあるものの、毎日はのんびり過ぎていく。 大人なので、これは悲しい結末になるだろうと予測できるが、子どもの読者はショックを受けるだろう。 子どもはのどかな日常の描写をちょっと退屈と思うかもしれない。 しかし、のどかで退屈で、取り立てて大きな事件はない日常が人間には貴重なもので、それを一瞬にして奪うのが戦争であるということを最後に知ることになる。 夏に読む本としてすすめたい。
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