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寒慄 ハヤカワ・ミステリ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2021/06/02 |
JAN | 9784150019686 |
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寒慄
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商品レビュー
2.6
6件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
元プロスノーボーダー達5人が、かつて技を競い合った雪山で10年ぶりに再会する。 ただし、そこには歩行不可能になったオデットと行方不明のサスキアはいない。 いわゆる、あるある雪山クローズドサークルもので、誘いを掛けたはずの人物は俺じゃないと言い、気づけば10年前の真実を問うかのような不穏なゲームをけしかけられる展開に。 新鮮味と言えば、テリエ・ハーコンセンやらマクッツイストやらのボード経験者にはたまならないキラーワード。 確かにこんなスノーボード狂的世界観の小説は今までなかったので、その部分ではテンション上がったけれど、ただこれは一体どれだけの人に刺さるものなのか。 肝心の本筋は、永遠かと思うような継続する膠着状態と、主人公ミラの謎の負けん気(この状況でバックフリップに挑む!?)と移り気に終始振り回される。 現在と10年前を行きつ戻りつする構成を取るのであれば、劇的な事実の判明による変化がしばしば訪れるか、モザイクが晴れるかのような展開を期待するものだが、一向に関係者達の糸は絡まり合っていくばかり。 通底する緊迫感自体は悪くないと思うのだが、その源であるビックバン的色恋沙汰や主人公の主観に左右されまくる疑いの矛先に疲れを感じた。 うーん、どうしても感情移入できなかった。
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雪深いロッジに招待され10年ぶりに邂逅を果たした5人、そこで起きる事件、誰が何のために? 設定から”絶海の孤島”ものを想像し、10年前に起きた失踪(殺人?)事件の真相が解明されながら、復讐でも起きるのか…。 確かにそういう狙いで、10年前と現在が同時進行で描かれるのだが、とにか...
雪深いロッジに招待され10年ぶりに邂逅を果たした5人、そこで起きる事件、誰が何のために? 設定から”絶海の孤島”ものを想像し、10年前に起きた失踪(殺人?)事件の真相が解明されながら、復讐でも起きるのか…。 確かにそういう狙いで、10年前と現在が同時進行で描かれるのだが、とにかくダラダラと心情描写が長い。 それが”事件”に直結すればいいのだが、そこに至るまでの人間関係エピソードがどこまでも続く。しかもその大変が愛憎ドラマで退屈極まりないうえ、5人がボーダーということでスノーボード描写が長いが、これも興味なければ退屈なだけ。 話がテンポよく盛り上がるのは最後の100ページ位。 ただし、映像的(雪山)にも(ゲレンデと建物1個で良いから)予算的にも映像化には向いている。
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自分自身はオーリーで挫折したクチなんだけれども、スケートボードのビデオが好きで、インスタやYouTubeでよく見たりする。なかでも失敗して何度もコケるシーンがなぜか大好きで、華麗にトリックを決めているシーンなんかよりもそういったシーンで我知らず「おお、カッケェ!」とブチあがってし...
自分自身はオーリーで挫折したクチなんだけれども、スケートボードのビデオが好きで、インスタやYouTubeでよく見たりする。なかでも失敗して何度もコケるシーンがなぜか大好きで、華麗にトリックを決めているシーンなんかよりもそういったシーンで我知らず「おお、カッケェ!」とブチあがってしまう。何であるかこの感情は? 我ながらずっと疑問だったんだけれども、本書でもトリックをモノにしようとして恐怖心と戦いながら何度も失敗を繰り返す描写が出てくる。 スケート・メンタルなんて言葉があるけれども、要するに今の自分の能力以上の事に果敢に挑戦しようという、そういうスタンスがかっこいいんですきっと。
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