青い花 にじいろえほん

安房直子(著者), 南塚直子(絵)

• 販売会社／発売会社: 小峰書店
• 発売年月日: 2021/05/21
• JAN: 9784338261388

商品レビュー

2024/10/31

雨の季節にひらきたい絵本。きれいだけれど少しこわい、さみしさのある安房さんのお話と、繊細な色と線をもつ南塚さんの銅版画。
きれを選び、クリームソーダを飲むところの絵がいいなぁ。
青い雨がさが売れに売れて、こわれたかさを「みるのもいや」になった・・・というかさやの心構えの変遷はなんとも生々しくてドキリとする。
かさを直してほしかったあじさいの女の子は、咲くまでしか動けなくって、その間にもう一度かさやと出かけたかったのかもなぁ、なんて思ったり。

2023/10/14

女の子が儚げで可愛いです。
絵もやさしい青で素敵です、
世にも奇妙な物語のかわいいバージョンっぽい感じの絵本でした。
最後のページはいったい、どういう意味なんだろう？
前向きなのか、後ろ向きの意味なのか…
見る人によって捉え方が変わる気がします。

2023/07/14

南塚直子さんの絵に惹かれて。

傘って安価で手に入るし、忘れたり壊れたりすることも考えると、手作りの傘ってちょっとお値段的にもハードル高いなぁと思っていたけれど、

女の子に傘をつくってあげるために、布を選んでいるシーンはわくわくしたし、修理しながら大事に使うのもいいなと思った。

クリームソーダを一緒に飲んでいるシーンも微笑ましくて素敵だった。

人気になって、女の子から修理を頼まれていたことも忘れせっせと傘をつくったかさやさん。

心を込めて付き合える人の数ってどれくらいなんだろう、とふと考えてしまう。
キャパシティとでもいうのか分からないけれど、たぶん、自分はそんなに多くない気がする。

目の前のことに追われて、大事なことを忘れないようにしたい。