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日本の喜劇人 決定版
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日本の喜劇人 決定版

小林信彦(著者)

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日本の喜劇人 決定版

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2021/05/20
JAN 9784103318286

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商品レビュー

4.3

7件のお客様レビュー

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2023/04/22

エノケン、ロッパから森繁久彌、植木等、藤山寛美、渥美清、コント55号、伊東四朗まで、同時代を生きた喜劇人たちの生きざまを描いたルポルタージュ。作者は小説家だが、結局この作品が残るのではないか。喜劇人たちに寄り添いながら、あたたかく時に冷静に見つめるまなざしに説得力がある。足を切り...

エノケン、ロッパから森繁久彌、植木等、藤山寛美、渥美清、コント55号、伊東四朗まで、同時代を生きた喜劇人たちの生きざまを描いたルポルタージュ。作者は小説家だが、結局この作品が残るのではないか。喜劇人たちに寄り添いながら、あたたかく時に冷静に見つめるまなざしに説得力がある。足を切り落としながらこれで笑わせてやると意気込むエノケン、最後まで座長として孤軍奮闘した藤山寛美など、喜劇人たちのすさまじいまでの業に圧倒された。

Posted by ブクログ

2023/02/05

文庫の「世界の喜劇人」「日本の喜劇人」は若い頃に読んだ。10年前に函入りの本書も読んでいる。 本書を読むと、大幅に書き直しているのが判る。小林信彦、やっぱり凄いと思うが、後半に前半と同じ話が出てくるので、アレッと思う処はある。後半の「日本の喜劇人2」は喜劇人3人にスポットを当てた...

文庫の「世界の喜劇人」「日本の喜劇人」は若い頃に読んだ。10年前に函入りの本書も読んでいる。 本書を読むと、大幅に書き直しているのが判る。小林信彦、やっぱり凄いと思うが、後半に前半と同じ話が出てくるので、アレッと思う処はある。後半の「日本の喜劇人2」は喜劇人3人にスポットを当てた話なので仕方がないけれど。 反面、渥美清のアパートで夜を徹してギャグについて語り明かしたことも書いてない。ハナ肇に問い詰められて、映画のことを誉めたら、あとで渥美から「どういうことだ」と怒られたエピソードもない。 今回読んでみて、由利徹についての言及が多いのが意外だった。映画の主役も劇団の座長も望まず、むしろ下降を志向としていく在り方。 (引用)「ハレム・ノクターン」に合わせて身をくねらせるのも。由利徹が一番うまい。 てなもんやで藤田まこと「お前、由利徹だな」由利徹「いえ、違います。わたし、あんなものじゃありません」 藤山寛美が舞台で弟子の芝居に対し「お前、由利徹と違うか。」 前半の最後に書き漏らしの部分を記している。正直、要らないような気もする。 ドリフターズについて書いてないのは、小林さんが日テレの仕事をしていたからと語る。つまり、つい誤解してしまうけど、この本はかなりな個人史なんだ。 ビックスリーについての言及は特に不要な部分。小林さんの批評がない。以前の本にはタモリはトニー谷同様、首から下の動きがダメと記していたのに。 植木等の話は、ナベプロ盛衰記としても読めた。そして藤山寛美のマクベスな人生。 伊東四朗について、最後の喜劇人としている。つまり、ちょっとした身振りだけで面白い人が喜劇人なんだろう。 幼稚園のころ、日曜のテレビはシャボン玉ホリデー、てなもんや三度笠を見ていた。てんぷくトリオがてなもんやに出ていたのも覚えている。 父母は昭和ヒトケタであるが、森繫の登場は画期的だったよと語る。僕はテレビで社長漫遊記シリーズを見たぐらい。 父はこんなことも言っていた。「貴方だけを~」と始まったとき、ああ、植木も終わったなと思ったら、「テナコト言われて、ソノ気になって」と歌が変わったときはひっくり返りそうになったと。 個人的には懐かしいような、もう二度と会えない記憶が書き残された本かもしれない。しかし、一人一人に自分の喜劇人との個人史があるようにも思う。

Posted by ブクログ

2022/08/22

 新潮文庫版『日本の喜劇人』を愛読した。タイトルが似通っているので姉妹本と思われがちな『世界の喜劇人』とはかけ離れた内容である。著者はここに描かれた多くの喜劇人の舞台を観劇し、ご当人の謦咳に接している。詳細な日記とメモと切り抜きをもとにした貴重な証言と言えよう。  著者一流のドラ...

 新潮文庫版『日本の喜劇人』を愛読した。タイトルが似通っているので姉妹本と思われがちな『世界の喜劇人』とはかけ離れた内容である。著者はここに描かれた多くの喜劇人の舞台を観劇し、ご当人の謦咳に接している。詳細な日記とメモと切り抜きをもとにした貴重な証言と言えよう。  著者一流のドライな視点で、喜劇人の生態が剔抉される。初版が出た頃には評価が定まっていない喜劇人もいた中で、その指摘や評言がどれほど正しかったかは、今でこそ判る。  決定版と銘打った本書は、これまで扱いが軽かったドリフターズ、なかんずく志村けんについて補筆され、大泉洋にも言及している。  著者が喜劇人に向ける眼差しは、ドライながらも温かい。そこが本書の読後感を爽やかにしてくれる。  なお、「日本の喜劇人2」第3部で採り上げられた伊東四朗が、ラジオの冠番組「親父・熱愛」で、その感謝感激ぶりを語っていた。

Posted by ブクログ

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