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主人公じゃない!(02)
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2021/05/26 |
JAN | 9784047366435 |
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商品レビュー
4.5
2件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ゲーム中屈指の不遇キャラクターに転生する物語の2冊目。 修行回が不人気ってホントなんや…とかレビュー見て思ったり思わなかったりしました。 本作は修行とはいえちょっと捻ってあると思うので、○○するだけでポイントが溜まってわーい!って言うのに飽きた方にもぜひ。 (修行回自体不人気だしって、バッサリ切ってしまうための方法としてはありだと思うけど小ネタを挟んでその辺まで面白く出来るならそのほうが凄いなと思っています。) 一巻から主人公が強いのはゲームとしてこの世界を遊び尽くしていたからだ!という背景の説明があり、その経験を活かして上手いことイベントを進めて行く様はとても好きなのだけど、今巻ではゲームと転生後の世界との微妙なズレを感じ始める。 このズレや、転生後の世界の「本当の主人公」について解明していくことが今後のストーリーのポイントになっていくのかな? ダンジョンのギミックに正解しないとペナルティで雑魚が湧きますっていう仕組みはそんなに違和感なかったんだけど、この世界では駄目みたいだね。 じゃあ、ボスが雑魚を召喚するとこに行けば良いんじゃねーの?と切替える主人公のブレブレ知識はなんて深いんだ…! 召喚する雑魚の数に制限がないことの方が不自然に思ってしまったのは秘密だ。 きっとブレブレ開発陣の怠慢だしね。 ゲームと転生後の世界でのキャラクターの挙動の違いは少しご都合主義感を感じはしますね。 デコイがあるとはいえ、一体ずつ釣りができるのはええんか?と思わなくもない。 また、もともとは同じNPCでもモブとそれ以外の差別化がありそうなところも気になるかも。 ラッドくんの頑張りは見ていてとても好ましい感じがしますね。 レクスって人絶対そんな深い考えないよ…とか思ったりしたけど。 まぁ、ラッドくんがマニュアルアーツを習熟する修行にちゃんと物語を用意したって感じはとても良いと思いました。 主人公をかっこよく書きすぎないのはこの作者の好みでしょうね。 親しみを持てていいと思います。 ニルヴァ戦は白熱してていいですね ニルヴァ自体がホントはいいやつって感じになるのも良かったし、マニュアルアーツを教えるとこも良かった。 なんと言っても、ステータスでは絶対に勝てない相手にどうやって勝つのかの工夫の仕方は読んでてとてもたのしかった。 直前のボスドロップの説明であった自爆の危険を冒してでも放つ一撃で攻略かと思わせておいて、更にもう一捻りって感じ。 まぁ、どんだけ売値が高くても、デメリットが大きすぎる杖だったからこういう消化をするしかないんかな。 ちなみに私は魂の試練の話もちょこちょこ挟んでたからニルヴァを犠牲にしてレクスを強くするのかと思っていたりもしました。 二ルヴァがいいやつそうで良かったわ。 この時ニルヴァに教えたマニュアルアーツが原因で次巻含めてレクスが苦労するという感じで今巻は終わり。 いいぞ、もっと苦労しろ☺️
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ゲーム世界転生系物語シリーズの第二巻は、現実になって上手くいったりいかなかったりな有用レベルアップ法にチャレンジした巻になっている。 ゲームでは定番だったけど、この世界では上手くいかない方法もあれば、この世界でも有用な方法もある。 無限骸骨法やドモホルン・リンク法、そしてこの世界にたった主人公が新たに生み出した方法など。 それらを弟子のブレブレパーティに試し、そしてその成果としてメインクエたる<闇深き十二の遺跡>へのチャレンジを行う内容が前半に描かれている。 修行編で特に力を入れて描かれているのは、ラッドの特別訓練として課された<トレジャーハンター>転職のための神殿でのエピソード。 ここで描かれた物語は完全なるスポコンで、ラッド視点で描かれた物語は正統派の熱い代物。 最後の落ちまでスッキリ描かれていて、良い意味で起承転結がしっかりしたエピソードだった。 そして後半では、唐突に遭遇した世界最強<無敗の剣聖ニルヴァ>との対決が描かれている。 万全状態のゲーム時代ですら瞬殺された最強を相手取り、ゲーム知識を活かして場を整え勝利に手を伸ばす様は、これまた王道の少年漫画的な白熱する戦闘である。 それによって得たものは大きく、失ったものもまた大きい。 ブレブレパーティの育成者として、転職窓口の責任者として。 また先の巻で<壱の魔王ブリング>を滅した戦士としても知られたレクスは、この巻でまたさらに勇名をはせることになった。 主人公じゃないはずの彼の冒険は留まるところを知らない。 といった感じで展開した二巻であったが、全体としては修行編のニュアンスが濃い。 ゲーム系の異世界冒険譚としては王道だが、やや地味な一面が目立ったのも確かだろう。 その意味で、剣聖周りのエピソードにそれほど加筆が目立たなかったのはちょっと意外だった。 というわけで、その辺も加味して今巻は星四つ半相当と評価している。 今巻も挿絵は良好で、剣聖のゴリゴリしたキャラグラの魅力もさることながら、垂直に刺さるラッド(囮)などの小ネタもまた素敵。 星評価はあくまで印象の話であり、今巻も書籍版を楽しませていただいた点は改めて付記しておきたい。
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