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吉宗の星
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吉宗の星

谷津矢車(著者)

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吉宗の星

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 実業之日本社
発売年月日 2021/05/20
JAN 9784408537825

吉宗の星

¥220

商品レビュー

4

7件のお客様レビュー

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2022/11/18

入院生活21冊目。 ようやく退院の目処がついたので、これが最後かな。  吉宗といえば享保の改革、暴れん坊将軍のイメージだった。  幼少期からの不遇、そこから這い上がろうとする気概と才覚。意固地と思えるほど強い信念を持って政を行った。その結果、自分では意図せず民衆からの支持を集め...

入院生活21冊目。 ようやく退院の目処がついたので、これが最後かな。  吉宗といえば享保の改革、暴れん坊将軍のイメージだった。  幼少期からの不遇、そこから這い上がろうとする気概と才覚。意固地と思えるほど強い信念を持って政を行った。その結果、自分では意図せず民衆からの支持を集めていた。  世の中から名君と讃えられても、その内面は民には知る由もない。良い政をしようと高い志を持つ者が良いリーダーになれるとも限らない。良いリーダーとは、良い政とは、良い世の中とはなんなのだろう。そのようなことを考えた。

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2022/09/14

暴れん坊、で有名な江戸幕府第8代将軍徳川吉宗が、ドロドロの権謀術数を繰り広げて将軍の座に上り詰め、清濁併せ持った将軍としてうにうにする物語。けっこう爽やかな感じで始まったのが、途中から忍びや隠密躍動の想像力豊かなフィクション要素が増していき軽く戸惑うものの、案外江戸城とはこういう...

暴れん坊、で有名な江戸幕府第8代将軍徳川吉宗が、ドロドロの権謀術数を繰り広げて将軍の座に上り詰め、清濁併せ持った将軍としてうにうにする物語。けっこう爽やかな感じで始まったのが、途中から忍びや隠密躍動の想像力豊かなフィクション要素が増していき軽く戸惑うものの、案外江戸城とはこういうとこだったのかもとも思わされたりして。ちょっと吉宗のキャラクターが掴みきれなかったのが残念といえば残念。

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2021/09/25

「徳川将軍といえば?」と問われると、吉宗と答えます。だからこの小説を読む事は必然的で、どんな吉宗が描かれているのか楽しみでした。 帯に書かれていた「瞬く星となり、見守っております」「天下をおとりくださいませ、殿」という文言が凄く気になり、興味をいっそう惹き付けられました。そして読...

「徳川将軍といえば?」と問われると、吉宗と答えます。だからこの小説を読む事は必然的で、どんな吉宗が描かれているのか楽しみでした。 帯に書かれていた「瞬く星となり、見守っております」「天下をおとりくださいませ、殿」という文言が凄く気になり、興味をいっそう惹き付けられました。そして読んでみると、そこには、とても孤独な吉宗がいました。 ***ネタバレ*** その私が気になり惹き付けられた言葉は、伊織の最期の言葉だった。 「天下をおとりくださいませ、殿・・・・・。この星野伊織、天に瞬く星となり、見守って、おります」 ここで出てきたのかと、涙が出てきた。 悲しくて美しい言葉だった。伊織の生涯の想いが込められた言葉だった。しばらくこの一文が、私の中でこだましていた。 そして、作品の最後に、吉宗が伊織にむけて発した言葉もぐっときました。 「天下第一の座には何もなかった。されどー、お前と分かち合いたい景色はあったぞ、伊織」 将軍の座には何もなかったというこの言葉に、吉宗のすべての思いが込められている気がし、少し切なかった。でも、伊織と分かち合いたい景色はあったのだと、少し晴れた気がした。 将軍となり政を治める吉宗の側に伊織がいたら、この言葉は違う言葉になっていただろうか?その座には何かあっただろうか?何か違って見えただろうか? そんなことを思いながら、読後、しばらく余韻に浸っていむした。

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