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銀河鉄道の夜 四次稿編(2)
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銀河鉄道の夜 四次稿編(2)

ますむらひろし(著者), 宮沢賢治(原作)

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銀河鉄道の夜 四次稿編(2)

定価 ¥1,870

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 風呂猫
発売年月日 2021/05/15
JAN 9784904732830

銀河鉄道の夜 四次稿編(2)

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2024/12/04

第二巻は、ジョバンニが銀河鉄道に1人で乗ったと思っているところから始まります。冒頭は、衝撃のロングシート席から始まります(表紙参照)。ボックス席ではありません。当時の岩手軽便鉄道は全てロングシート席だったのです。しかも、最初ジョバンニが隣のカンパネラを直ぐにわからなかったのも、彼...

第二巻は、ジョバンニが銀河鉄道に1人で乗ったと思っているところから始まります。冒頭は、衝撃のロングシート席から始まります(表紙参照)。ボックス席ではありません。当時の岩手軽便鉄道は全てロングシート席だったのです。しかも、最初ジョバンニが隣のカンパネラを直ぐにわからなかったのも、彼が背をよじって外を眺めていたからです。ボックス席なら外を眺めていても横顔で直ぐにわかります。この漫画で初めて、銀河鉄道の車内景色は一変します。 カンパネラが取り出した黒曜石の丸い板の地図を、見開きカラーで私たちは初めてみました。「白くあらわされた天の川の左の岸に沿って、一条の鉄道線路が、南へ南へとたどって行くのでした」そうだった。南だった。北ではなかった。ここにも私の勘違いがありました。地図の言語はスペイン語です(1巻目に解説済み)。 野原に立つ燐光の「三角標」の斬新な解釈。その中にある三角点。 謎の文章「或いは三角形、或いは四辺形、あるいはいなづまや鎖の形、さまざまに並んで」というのも初めて意味がわかりました。 四次稿(最終稿)は、乗車前にカンパネラに何が起きたのか、最初から幾つも幾つも伏線張って(髪の毛が濡れてあたこと、「ザネリは間に合わなかった」等の台詞)、既に説明していました。 水素のようにすきとおった天の川の水、石ころは全て宝石、120万年前のクルミ、そして白鳥停車場プリシオン海岸の大型獣の化石は宝石のように発光しているから、発掘現場に照明はない。あゝなんて透明で美しい世界なんだ。2人は風のように走る。賢治にとっては夢のような景色だろう。 なんとなく胡散臭い鳥捕りや灯台看守、青と黄の玉が回転するアルビレオ観測所、そしてますむらさんをして「この物語のほんとうの主役」と言わしめるジョバンニの「ほんとうの天上さえ行ける」「どこでも勝手に歩ける通行券」たる切符が登場します。 「いちめん黒い唐草のような模様の中に、おかしな十ばかりの字を印刷したもの」‥‥それはどういう切符だったのか、是非手に取ってご覧ください。

Posted by ブクログ