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籠の小鳥は狂おしいほどの愛を知る 明治華族恋がたり ティアラ文庫
定価 ¥715
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | プランタン出版/フランス書院 |
発売年月日 | 2021/05/18 |
JAN | 9784829669310 |
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籠の小鳥は狂おしいほどの愛を知る
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商品レビュー
4
2件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
面白かったです。 冒頭のシーンで、幼いヒロインが浅草寺の境内で小鳥を逃がすシーン、更にそこに居合わせた年上の美少年との出逢いが印象的です。その出逢いが後の再会、更に彼との「かりそめの夫婦」という関係にまでつながり、伏線としても見事に活かされています。 ヒロインの性格も健気で前向き、心優しく、非常に好感が持てるキャラクターです。ヒーローも一見、クールを通り越して冷徹なのかと思われますが、実際にはヒロインを大切にする男気のあるキャラです。 明治の文明開化頃を舞台に物語が展開し、鹿鳴館文化が華やかなりし、古き良き時代と設定が効果的に使われており、読み応えもあり、すらすらと最後まで愉しく読めました。
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※このレビューにはネタバレを含みます
折角お互い初恋相手に再会できて、しかも仮初ながら夫婦としてそばにいるのに、すれ違っているのが切なくて。 特に薫の方が不器用である。 自分のところに繋ぎ止めておくため、たくさんの建前を用意し、その建前に首を絞められ身動きできないという悪循環。 美鶴子がなまじ真面目で薫のその建前を額面通りに受け取ってしまうから、すれ違いが加速。 籠の鳥として囲いたい訳ではない、自由に飛んでほしいと願いつつも、自分から離れていくのが怖くて、他の男と会ったというそれだけで、彼女の処女を奪うほど。 薫、不器用すぎる。 彼がもっと素直になっていれば、傍にいながらすれ違わなかっただろうに。 なので、美鶴子が(薫の用意した建前の)役目を終えたあと、彼が最後の最後でようやく素直になってからの氷解は早かった。 何しろ最初から思い合っている二人なので。 本当にもどかしい展開だったが、ずっとずっとお互い引き摺っていた初恋を成就することができてよかったと思う。 今の二人なら、もっと広い空を飛んでいけるだろう。 それこそ日本を飛び越えて、世界でも。 ラストには、そんな日本を飛び出した二人の後日談もある。 御国の将来のために熱心に勉強しながらも、幸せいっぱいな二人を読めて、こちらも幸せな気分で読み終えることのできた作品だった。
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