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見えない情事 双葉文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 双葉社 |
発売年月日 | 2021/05/13 |
JAN | 9784575524680 |
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見えない情事
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商品レビュー
3
3件のお客様レビュー
幻想的な内容のものがあったと思えば、怪奇的な物語があり、そして複数の男女間の間に潜むサスペンスありと、満漢全席的内容で小池節を楽しませて頂いた。 最後の章の『見えない情事』は、ちょっと先が見えない展開で、「短編は鮮やかに決める」が心情とされている小池女史の作品らしく、成る程と満足...
幻想的な内容のものがあったと思えば、怪奇的な物語があり、そして複数の男女間の間に潜むサスペンスありと、満漢全席的内容で小池節を楽しませて頂いた。 最後の章の『見えない情事』は、ちょっと先が見えない展開で、「短編は鮮やかに決める」が心情とされている小池女史の作品らしく、成る程と満足感を与えて頂いた内容だった。 小池女史の短編の魅力に触れる最適な一冊となると思う。
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母から借りた本 ・ かなり前の作品みたいですね 小池さんの初めての短編集だったようです ホラーやサスペンスチックな作品がずらり ちょっとゾッとするような話もあったりしたけど、結局真相は何だったの?と不完全燃焼で終わるものも多く消化不良気味 起承転結のはっきりしてる話が好きな私には...
母から借りた本 ・ かなり前の作品みたいですね 小池さんの初めての短編集だったようです ホラーやサスペンスチックな作品がずらり ちょっとゾッとするような話もあったりしたけど、結局真相は何だったの?と不完全燃焼で終わるものも多く消化不良気味 起承転結のはっきりしてる話が好きな私には今ひとつな作品が多かったなー それでも文章力は秀逸なので読みやすく引き込まれていくのはさすがだったけど
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巻末に「本書は1992年7月中公文庫より刊行されました。」と記載されており、加えて作者あとがきには「私にとって初めての短編集」と書かれているから、最初の短編集がハードカバーではなくいきなり文庫オリジナルとして出たということらしい。既に書き下ろし長編を5つも出した後のようだ。その...
巻末に「本書は1992年7月中公文庫より刊行されました。」と記載されており、加えて作者あとがきには「私にとって初めての短編集」と書かれているから、最初の短編集がハードカバーではなくいきなり文庫オリジナルとして出たということらしい。既に書き下ろし長編を5つも出した後のようだ。その長編の内の一つがホラーの傑作『墓地を見おろす家』(1988年)と思われる。比較的初期の作品集ということだろうが、個々の短編の初出データの記載が無いので分からない。 読んでみるとホラーが幾つかと、ホラーではないサスペンス小説、ないしミステリっぽいっものが収録されている。アイディアはまあまあのものが多く、出来もそこそこという感じだ。 この方の小説は、何故か文体に目が行く。プロットが急展開でなく叙述の箇所が多いからだろうか。けれども彼女の文体はとても地味でおとなしく、淡々とした味わいがある。目を惹くような表現はごくたまにしか出て来ず、静かな時間がひたひたと続く雰囲気だ。その地味な語り口が『墓地を見おろす家』では妙に効果的であった。本書のような短編では、そういうじわじわと書き綴る間が少ないので、さほど効果的でない結果となったのかもしれない。 しかし、最後に収められたサスペンス・ミステリの表題作「見えない情事」はとても優れている。面白く、手に汗握る展開で、ひねりが効いている。この作品はレベルが高いと思う。
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