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毛沢東論 真理は天から降ってくる
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 名古屋大学出版会 |
発売年月日 | 2021/05/07 |
JAN | 9784815810238 |
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毛沢東論
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商品レビュー
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2件のお客様レビュー
毛沢東は「秦の始皇帝➕マルクス」である。 冷酷な専制時代の皇帝であると同時に、空想的、宗教的な教主でもある。教主故に、新中国形成後の彼の暴挙を、誰も止めることが出来なかった。 またその冷酷さ、暴力主義は、マルクス主義の階級闘争に求められる。また、エリート主義も、実はマルクス主義...
毛沢東は「秦の始皇帝➕マルクス」である。 冷酷な専制時代の皇帝であると同時に、空想的、宗教的な教主でもある。教主故に、新中国形成後の彼の暴挙を、誰も止めることが出来なかった。 またその冷酷さ、暴力主義は、マルクス主義の階級闘争に求められる。また、エリート主義も、実はマルクス主義と親和性が高いとの指摘も興味深い。 毛沢東が編み出した中共の支配体制の三要素を、「権力主義、エリート主義、実用主義」と定義したのは面白い。実用主義は、権力者、エリートがその支配を強固にするのに好都合であった。また、実用主義ゆえに、中共は今なお存続し続けている。 中国はエリート主義でしか纏まらないのだろうか。少なくともそこに、普遍的な魅力は感じられない。経済発展を、自分達の体制の優位性の証明としてきた中共が、経済発展がかつてほど期待できなくなってきた現在、どのように正当性を確保していくのか。言われているようにナショナリズムへの訴え、台湾回収であるとすれば、いずれも日本にとっては厳しいものにならざるを得ないだろう。
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毛沢東についてはあまり知らなかったが、本書を読んでやはりろくでもない人間だということがよくわかった。
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