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きっとあの人は眠っているんだよ 穂村弘の読書日記 河出文庫
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きっとあの人は眠っているんだよ 穂村弘の読書日記 河出文庫

穂村弘(著者)

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きっとあの人は眠っているんだよ 穂村弘の読書日記 河出文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2021/05/01
JAN 9784309418100

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商品レビュー

3.8

14件のお客様レビュー

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2024/05/29

筆者の読書のジャンルの幅広さに圧倒される。自分の知らない作家や作品ばかり。なんでも好きでどんなものでも読むのかと思った。 読書日記ということで、内容はひたすら本の紹介や感想なのだけど、相変わらずほむほむの文体は読んでいて心地よい。

Posted by ブクログ

2024/03/01

著者のエッセイや書評を読むと、本が付箋だらけになる。今回一番、ああそうだそうだよ、あの感覚は言葉にすればこういうことだったんだ!と思ったのは、次のくだり。 「『おれは鉄平』を読んでいると、座禅や瞑想をしている時よりも(したことないけど)自分の心が無になっているような気がする。純粋...

著者のエッセイや書評を読むと、本が付箋だらけになる。今回一番、ああそうだそうだよ、あの感覚は言葉にすればこういうことだったんだ!と思ったのは、次のくだり。 「『おれは鉄平』を読んでいると、座禅や瞑想をしている時よりも(したことないけど)自分の心が無になっているような気がする。純粋な面白さの中に〈私〉が溶けてしまった感覚である」 そう、夢中で本を読んでいるときって、「私」は「溶けて」しまっていて、四六時中自分にべったりと張り付いている自意識から解放されている。本を読まずにいられないのには、その快感を求めているという面が確かにある。 また、「命や神の問題は、本当は人間にとっての最大の関心事なのだ。でも、とても歯が立たない。だから大人になるにつれて、人は恋愛や仕事やスポーツや料理や旅や洋服に関心を移す」とあるが、ここまではまあ誰かが言っていそうなことではある。しかしその後の言葉「それらを鏡のように使って、命や神の姿をうっすらと映すのだ」には参った。人の営みの本質をこんな軽やかに言い表しているものって、他にもあるのだろうか。 自分はファンシーなものが苦手なのだが、言われてみれば、このように感じるからなのかもしれない。 「子供向けのイラストレーションやぬいぐるみなどの多くは、実物よりも可愛くデフォルメされる。可愛いデフォルメとは、つまり死の隠蔽ではないのか。生物は皆、次の瞬間にまったく無根拠な死に襲われる可能性がある。にも拘わらず、それがないことにされるようで落ち着かない」 著者は現実には著名な歌人で、著書もたくさんある。でもなぜか、「不器用で繊細」「孤独」の側の人のように感じさせるものがある。そこが不思議。以下はすべて抜き書き。 ・実際には、お洒落でお金持ちの歌人だっているはずだが、そのような〈私〉が作中にそのまま現れることはまずない。順風満帆な人生の勝者は共感されにくいからだ。従って、短歌の本を読むことには、不器用で繊細な負け犬の呟きを楽しむ、という一面がある。 ・「人魚」(染野太郎、角川書店)という歌集を読んだ。頁を開くと、孤独と焦燥と無力を感じさせる独白世界が広がっていた。でも、というか、だからこそ楽しめた。他人の孤独感を味わうと、心が安らぐのは何故だろう。 ・「ふつう」との戦いは「悪」との戦いよりもずっと厳しい。「ふつう」との戦いにおいては、いつの間にか、こちらが「悪」にされてしまうからだ。 ・そもそも「ふつう」からズレた世界像とは、何のために存在するのだろう。それは無数に分岐する未来の可能性に、我々が種として対応するための準備ではないか。「ふつう」でない世界像の持ち主は「宇宙人」というよりは「未来人」なのだ。一方、「ふつう」への同調圧力とは、均一化された現在への過剰適応であり、状況がいい時は効率的に作用する。しかし、状況が変化したり、限界に達したりした時、危険なことになる。現在の流れに固執して生き延びようとする「ふつう」は、まだ見ぬ未来の価値観を怖れ、生理的に強く反発する。そして、自分たちの未来の命綱を自らの手で切ろうとするのだ。 ・(ヒグチユウコ「すきになったら」について)「この言葉からは、女の子がワニに食べられるイメージが浮かぶ。では、これは愛に対するアイロニーなのか。そうではないだろう。好きになる、ということの中に本質的に存在する怖さが、正確に表現されているのだ。 ・(松本清張を風邪の時読んで)「性悪説で統一された世界に浸っていると心が落ち着く。登場人物たちが自らの欲望に従って動いているのを見るとほっとする。彼らの中に善悪が不安定に同居していたら、その生々しいランダム感に堪えられない。体調の悪い時に、そういうのは読みたくない。現実の感触を思い出すから。その意味では、松本清張の世界がリアルという意見には賛成できない。 ・ジャンルを問わず、ひとつの枠組みを前提として受け入れた表現は、内容が優良であればあるほど既存の価値観を強化するだけで、なんというか、面白いけど退屈ということがあるんじゃないか。

Posted by ブクログ

2023/05/14

読書日記って、言ってしまえばこのブクログそのものですよね。 著者と同じようなことを自分もやっているのだという勝手な幸福感。 レビューや感想もそれでいいのだというような記録も救われる。

Posted by ブクログ

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