1,800円以上の注文で送料無料

都鄙問答 中公文庫
  • 中古
  • 書籍
  • 文庫

都鄙問答 中公文庫

石田梅岩(著者), 加藤周一

追加する に追加する

都鄙問答 中公文庫

定価 ¥968

550 定価より418円(43%)おトク

獲得ポイント5P

残り1点 ご注文はお早めに

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2021/04/21
JAN 9784122070561

都鄙問答

¥550

残り1点
ご注文はお早めに

カートに追加するカートにいれる

商品レビュー

4

6件のお客様レビュー

レビューを投稿

2024/01/16

都鄙問答(とひもんどう) 著:石田 梅岩 訳:加藤 周一 中公文庫 968 都鄙とは、都会と田舎ということです 本書は石門心学の祖である、石田梅岩が、問答という形でその教えを広めるために使ったテキストです。 宋学(=朱子学)をベースとしていて、神・儒・仏を日本の古典を読み、ま...

都鄙問答(とひもんどう) 著:石田 梅岩 訳:加藤 周一 中公文庫 968 都鄙とは、都会と田舎ということです 本書は石門心学の祖である、石田梅岩が、問答という形でその教えを広めるために使ったテキストです。 宋学(=朱子学)をベースとしていて、神・儒・仏を日本の古典を読み、まとめ上げた書であるが、その根底には 心を知るという、三教を共に悟る教えが中心になっている いままで、全集の中ぐらいにしかなく、文庫になってようとはおもってもいませんでした。 2021に中公文庫の古典シリーズの1つとして発行されていました。 丹波の山村で生を受けた梅岩は、隠遁の学者、小栗了雲に出会って、性理の蘊奥を極め、悟りを開いた。そのことが、都鄙問答に書いてある。 1729年に了雲が没し、45歳の梅岩は京都に出て、講席を開いた。いわゆる、心学の初めである。講釈、問答、瞑想工夫、実践の4つの手段で 人々を教化していく。 梅岩の教えは以下です。 士農工商は役割は違えども平等である 学問は実践である、学問則修身 教育が有効であるためには、教師自身の修身が必要である、 心学の徳目とは、倹約と家業である これまで卑しいとされてきた、商人の蓄える財貨も卑しくはない、金銀は天下の御宝である 倹約とは、経済的な活動から得られる当然のものではあるが、不正の利益はその限りではなく、商人は正直であらねばならない 梅岩は、心を知る ことを最高の目標とした 私心を去り、本来の心を見出すということである 本来の心は 性 である 本心は無私であり、私欲をふくまない 一種の禁欲主義に通じる 社会の職業・身分の区別とは同時に 天地の理 であって、動かすべからざるものである 天地の理に従うことは 分を知ること、すなわち 足るを知る ことである しかしながら、知ることはただちに価値をその行為を通じて実現することではなく、聖人の学問は行を本とする である。行とは町人の日常生活の今である つまり日常生活の現場にて、実行されなければならない 神儒仏ともに悟る心はひとつなり 梅岩の心学において三教一致の主張ではなく、悟る心からみれば、神・儒・仏の一致不一致などは二次的な問題にすぎないという意味と思われる 梅岩が江戸にもらした心学は、ウェーバに200年先立つ、西洋プラグマティズムの先駆を行く、先進的な経営哲学として、日本に広がっていく 登場するテキスト 易経、小学、孟子、論語、中庸、大学、礼記、詩経、孟子集註、孝経、素問、設文、荘子、書経、後漢書、法言、論語集註、史記、漢書、墨子 日本書紀、徒然草、和漢朗詠集 法華経、寿量無辺経、随願往生経、大原問答(法然上人)、阿弥陀経、観無量寿経 目次 都鄙問答 巻の一  都鄙問答の段  孝の道を問うの段  武士の道を問うの段  商人の道を問うの段  播州の人、学問の事を問うの段 都鄙問答 巻の二  鬼神を遠ざくということを問うの段  禅僧、俗家の殺生をそしるの段  或人、親に仕えることを問うの段  或学者、商人の学問をそしるの段 都鄙問答 巻の三  性理問答の段 都鄙問答 巻の四  学者の行状心得がたきを問うの段  浄土宗の僧、念仏を勧むるの段  或人、神詣でを問うの段  医の志を問うの段  或人、主人行状の是非を問うの段  或人、天地開闢の説を譏(そし)るの段 解説 加藤周一 年譜 ISBN:9784122070561 出版社:中央公論新社 判型:文庫 ページ数:232ページ 定価:880円(本体) 発売日:2021年04月25日初版発行

Posted by ブクログ

2023/09/29

2021年刊、中公文庫。1984年の「日本名著、冨永仲基・石田梅岩」に掲載のもの。以下、カバーの裏書から。 文字がない時代にも天の道理があった。文字ではなく「心」を知れ。商人出身の梅岩は神道・仏道・孔孟老荘を独自に解釈、倹約と倫理を重んじる商人道を説いた。その思想は階層を超えて...

2021年刊、中公文庫。1984年の「日本名著、冨永仲基・石田梅岩」に掲載のもの。以下、カバーの裏書から。 文字がない時代にも天の道理があった。文字ではなく「心」を知れ。商人出身の梅岩は神道・仏道・孔孟老荘を独自に解釈、倹約と倫理を重んじる商人道を説いた。その思想は階層を超えて武士にも「心学」として受け入れられる。本書は問答形式をとり、生産と流通の社会的役割の評価、利益追求の正当性を説いた画期的な思考を読み解くことができる。

Posted by ブクログ

2021/08/16

商売は立派な営みであり、営利追求は賤しいものではない。商人の儲けは侍の俸禄と同じ。※石田梅岩の思想はカルヴァン派の役割を果たし、日本の近代化を円滑にした(Bellah, 1957)。▼宇宙のありかたにかなった私心のない態度が大切。お金や商品を使って、社会の適切な運営に寄与すること...

商売は立派な営みであり、営利追求は賤しいものではない。商人の儲けは侍の俸禄と同じ。※石田梅岩の思想はカルヴァン派の役割を果たし、日本の近代化を円滑にした(Bellah, 1957)。▼宇宙のありかたにかなった私心のない態度が大切。お金や商品を使って、社会の適切な運営に寄与することが大切。石門心学。石田梅岩ばいがん『とひもんどう』1739 大乗経典は釈迦の教えにさまざまな学説が加えられて成立。上座部の方が比較的初期仏教の原形をよくとどめている。大乗非仏説論。富永仲基とみなが・なかもと『出定後語しゅつじょう ごご』1745 ※既存の宗教権威の否定。 ※懐徳堂。大坂。町人によって建てられた学校。家業の合間に学ぶ。仕官の道はなく、学問のための学問。 すべての人間が農業をして、衣食住を自給すべき。そうすれば平等になる。貨幣の使用も必要ない。学問や読み書きそろばんも必要ない。武士や職人、商人も必要ない。▼人は自然の全体なり 故に自然知らざる則は吾が身神の生死をしらず、 生死を知らざる則は自然の人に非ず。人に非ずして、生きて何をか為さん。安藤昌益しょうえき『自然真営道しぜんしんえいどう』1753 ※出羽。秋田。 道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である。二宮尊徳 神・仏・化物はなし。世の中に奇妙ふしぎのことは猶なし。無鬼論(無神論)。山片蟠桃『夢の代しろ』1820 *科学的合理性 ※懐徳堂。大坂の商人

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品