ブルガリア刺繍 母から娘へ。赤い糸が伝える物語

山美イレン(著者)

• 販売会社／発売会社: 誠文堂新光社
• 発売年月日: 2021/04/05
• JAN: 9784416521441

商品レビュー

2021/06/12

ブルガリアの建国は681年。トラキア文明の影響受けている。

様々な儀式や祝祭日、季節の行事がある。
キリスト教と土着の宗教は共存している。

冬の間にイースターに向けて衣類への刺繍を施す。
結婚式では新郎新婦ともに手作りの衣装。死んだときに再び身にまとい死出の旅に。

ブルガリア刺繍の赤は、血と命の色。
モチーフには、魔除け、健康、長寿、愛、子沢山、豊作などの意がある。
卍も普通のモチーフで、太陽を意味していた。
字に残せなかった時代、衣服の模様は一つ一つが小さな小説。刺した女性の夢や希望や美しさを含んでいる。

・作品は現代作家がブルガリアの家庭に伝わるものを再現したもの。
←商業目的ではなく、家庭の幸せを願ったものだからか、かわいくホッとする。手元にあったら、それだけで幸せな気持ちになれそう。
・地方に分類して、刺繍図案あり。