解けばしくみがわかる 入門 社会福祉法人の会計・税務Q&A 演習問題付き

辻・本郷税理士法人(編著)

• 販売会社／発売会社: ぎょうせい
• 発売年月日: 2021/03/24
• JAN: 9784324109502

商品レビュー

2022/01/23

社会福祉法人の会計税務に関する入門書。社会福祉法人の概要、独特な会計処理の解説から演習問題まであり、初学者向けだ。ただ税務のところで、法人税の中間納付義務があるような解説（P212）だが、社会福祉法人をはじめ公益法人には中間納付義務がないはずだ。法人税法71条（中間申告）では、主語として「内国法人である普通法人は」となっているからだ。したがって、普通法人でない社会福祉法人は中間申告義務なしだ。
P212
申告と納付期限
法人税の確定申告書は原則として事業年度終了の日の翌日から2月以内に提出することとなっていますので、社会福祉法人の場合には翌事業年度5月31日が申告期限です(法人税法第74条)。ただし、災害その他やむを得ない理由等により、事業年度終了の日の翌日から2月以内に決算が確定しないと認められる場合には申告期限の延長を申請することが
できます。
法人税では事業年度の中間点で中間申告書を提出し、納税を行わなければなりません。中間申告書は、事業年度開始の日以後6月を経過した日から2月以内に提出しなければなりませんので、社会福祉法人の場合には11月30日が申告期限です(法人税法第71条)。
また、法人税の納付は、各申告書の提出期限までに行わなければなりません。したがって、社会福祉法人の法人税における確定申告の納付期限は翌事業年度5月31日までであり、中間申告の納付期限は11月30日までとなっています。