DOUBT 東京駅おもてうら交番・堀北恵平 角川ホラー文庫

内藤了(著者)

• 販売会社／発売会社: KADOKAWA
• 発売年月日: 2021/03/24
• JAN: 9784041108413

商品レビュー

2024/09/23

2024.9.23読了。

このシリーズで、ホームレスの人たちにも色々な事情があってそれぞれの思いがあるということを改めて感じる。
便利にはなったけど、人と人の関係は希薄になっているんだろうなあ。自分と同じように、相手は考えて感じる人間なんだということが、分かっているようで遠いものになっている気がする。

きっとけっぺーちゃんだから徳兵衛さんを助けられたんだと思う。
最後の嘆願書、めちゃくちゃよかった。きっと一生の宝物になると思う。それもこれも、けっぺーちゃんがとてもいい子だからなんだけど。

掲示板で依頼されただけ、の考えることをやめた人たちの少しずつの行動が人の命を奪うのだけど、本人たちには罪の意識がないし悪いことをしているかもという考えすらないのかもと思うと恐ろしい。
考えることをやめてはいけない。違和感を見ないふりしてはいけない。分かってはいるけど延々とそれをすることも難しい。だけどそれを辞めたとき、最悪のタイミングが重なるのはあり得ることなんだろうとも思う。

うら交番では、けっぺーちゃんのおじいさんらしい青年と出会う。自分のおじいさんの若いときは想像もできないけど、自分のことを考えると知っておきたかったとも思うから、けっぺーちゃんはもっとおじいさんと話せればいいなあと思う。
柏村さんの生前の資料も見つかって、続きが気になる。

2023/12/20

12月-11。3.0点。
東京駅おもてうら交番シリーズ、再読。
ゴミ処理場から、バラバラ遺体が発見される。他にも2体見つかる。警察学校で訓練中の恵平は、最近ホームレスが少なくなったと情報を受け。。。

面白かった。クライマックスに向けて進み始め。

2023/10/08

まさか柏村さんの息子さんと会えるとは。
柏村さんって恵平ちゃんにとって師みたいな人ですね。

昭和って意外と近い。

意識があるまま死に向かって行く恐怖。

徳兵衛さんが助かって本当に良かった。
恵平ちゃんがホームレスの皆さんと知り合い、友達で無かったら、そこまで気にかけてなくて、徳兵衛さんが居ないことに疑問を持たなかったんだろうな。

卒業式前に嘆願書を貰ったのは一生の思い出に、一生の宝物になるだろうな。