命日占い〈未来編〉 「亡くなった日」から始まった、大切な故人との10の物語

かげした真由子(著者)

• 販売会社／発売会社: サンマーク出版
• 発売年月日: 2021/03/17
• JAN: 9784763138873

商品レビュー

2023/01/04

大切なだれかとの別れを経験した人にとっては特に必要とされる一冊になるだろうと思われる。
人は大切な人との死別を経験した時に、多かれ少なかれ、やり残した感覚、心残りとなるものを抱え込む。それが解消されず、時に重いしこりとなって、心の奥底に堆積されていく。それがその人の人生に長く暗い影を投げかけるかもしれない。そうすると、残る人生はつらい気持ちを抱えたまま、つらく不幸な情景ばかりを引き寄せ、引き受けて送る可能性だってある。そんな未来を、先に逝った人もまた望んでいないはず。
本作は、そんな残された人の心に溜まってしまうかもしれないしこりを取り除く浄化作用のある処方箋ともいえる。自分を残して先に逝ってしまった人からのメッセージとして星からの読み解きを伝えられるとき、遺族は、自らの心を整理し、愛する人の死を受け入れ、そして新たに自分の人生を引き受ける覚悟を決めることができる。本作を読み進めながらそのように感じた次第である。

2021/04/11

＜未来編＞では、実際に身近な方をなくした方のエピソードを中心に。亡くなられた方からのお手紙、それを受け取った相談者の方の心境を紹介されています。

身近な人を亡くした時、次のような感情が出てくる方もいらっしゃるかもしれません。
・新しいパートナーとの関係性を築くために、故人を「いなかったこと」にした方が良いのではないだろうか
・家族を若くしてを亡くした時、自分が生き残って良いのだろうか

「命日占い＜未来編＞」で紹介されている相談者の方々も、故人に対し、後悔や申し訳なさなど色々な思いを持っておられました。

かげしたさんの鑑定で、自分の中でつっかえていたものが溶けていくような、見落としていたことに気づくような場面がいくつも紹介されています。

亡くなってしまった方の本心を聞くことはもうできない。
だからこそ、吹っ切ることができない思いがたくさんあります。

亡くなった人と話せるなら。。。
そう感じている人に、故人の思いを伝えてくれる本です。

帯に書かれているのは
『お別れした後でも
新たな思い出は
作ることができます。』
故人との思い出を塗り替えてくれる本です。