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やわらかな足で人魚は 文春文庫
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やわらかな足で人魚は 文春文庫

香月夕花(著者)

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やわらかな足で人魚は 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2021/03/09
JAN 9784167916596

やわらかな足で人魚は

¥220

商品レビュー

4.3

10件のお客様レビュー

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2024/09/23

前話から何かしらモチーフが引き継がれていく構成で、直接登場人物たちに面識はなくても、同じ哀しみを持った人々の物語だとわかる構成が綺麗だと感じた。 『彼女の海に沈む』は、教師の「余計なことかもしれない」という過去の失敗からくる躊躇いに「わかる」と頷いていたら、思わぬ方に話が転がっ...

前話から何かしらモチーフが引き継がれていく構成で、直接登場人物たちに面識はなくても、同じ哀しみを持った人々の物語だとわかる構成が綺麗だと感じた。 『彼女の海に沈む』は、教師の「余計なことかもしれない」という過去の失敗からくる躊躇いに「わかる」と頷いていたら、思わぬ方に話が転がって驚いた。 一番ぐっと来たのは、『水に立つ人』。 「誰にも傷つけられないかわりに誰もすきになれなくなった」という一説には、身につまされるものがあった。 どのお話も主人公の心理描写が繊細で、それが正負どちらの感情でも深い共感を覚えた。

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2023/11/03

香月夕花『やわらかな足で人魚は』 2021年 文春文庫 初読の香月夕花作品。5篇からなる短篇集。 解説にもありましたが、どれにも悲しみや寂しさを秘めています。それを主人公や登場人物たちがどのように受け止め、もがき、乗り越えていくのか。 でもそう簡単には乗り越えられないもの。そ...

香月夕花『やわらかな足で人魚は』 2021年 文春文庫 初読の香月夕花作品。5篇からなる短篇集。 解説にもありましたが、どれにも悲しみや寂しさを秘めています。それを主人公や登場人物たちがどのように受け止め、もがき、乗り越えていくのか。 でもそう簡単には乗り越えられないもの。それを各篇ごとに様々なアプローチやきっかけ、人の心を糧に悲しみとともに乗り越えていきます。 結局のところ悲しみはそうそう消え去るものではないと思います。でも悲しみに対する接し方を変えることができるという物語の紡ぎ方に感動しました。 なかでも「水に立つ人」と「やわらかな足で人魚は」はぐっときました。 どれもが、とても文学的で素敵な作品でした。 #香月夕花 #やわらかな足で人魚は #文春文庫 #読了

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2023/10/18

5つの短編から構成された本。 どの話も良かったが、自分は特に4話目の水に立つ人がお気に入り。 来るはずのない人を、全国各地の聖堂を巡りながら待つという、一見めちゃくちゃな女性教師の心境に強く共感した。 香月夕花さんの本は、時に社会が抱える闇に鋭く切り込み、時に人間の心情を深く考察...

5つの短編から構成された本。 どの話も良かったが、自分は特に4話目の水に立つ人がお気に入り。 来るはずのない人を、全国各地の聖堂を巡りながら待つという、一見めちゃくちゃな女性教師の心境に強く共感した。 香月夕花さんの本は、時に社会が抱える闇に鋭く切り込み、時に人間の心情を深く考察し、時に心を揺さぶる物語を書き。 とても好きな作家さんの一人。 これからも香月夕花さんの本を読んでいきたい。

Posted by ブクログ

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