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テッパン 小学館文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2021/03/05 |
JAN | 9784094068900 |
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テッパン
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テッパン
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商品レビュー
3.7
11件のお客様レビュー
ご飯の描写がどれも美味しそうでお腹が空きました。主人公と不良の関係性がとても良く、どのエピソードも面白かったし、最後は切なかったですが素敵な終わり方だったと思います。お祭りに行きたくなりました。
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締めくくりは凄く良かった。 純粋に人として惹かれたり、真っ当な道に歩みを進めようとしているのに、大人の事情やら、裏社会でのあれやこれやが関係して、心で繋がり関係を深めることが出来る可能性を遠ざけなければならない感じにモヤモヤが引っかかり続けた。 読み終えて、これを書き進める中でま...
締めくくりは凄く良かった。 純粋に人として惹かれたり、真っ当な道に歩みを進めようとしているのに、大人の事情やら、裏社会でのあれやこれやが関係して、心で繋がり関係を深めることが出来る可能性を遠ざけなければならない感じにモヤモヤが引っかかり続けた。 読み終えて、これを書き進める中でまだなお、喉元に詰まった何かがある感覚だ。
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平凡で普通の「僕」と、最恐の不良と言われる「あいつ」が過ごした一夏の物語。 主人公は、中学の同窓会の誘いを受けて帰京し、そこで御開帳されたタイムカプセルに、中学時代の懐かしい思い出を見つける。 その頃の「僕」は受験をどうするか迷いのある中学三年生。夏期講習で他校の不良と隣...
平凡で普通の「僕」と、最恐の不良と言われる「あいつ」が過ごした一夏の物語。 主人公は、中学の同窓会の誘いを受けて帰京し、そこで御開帳されたタイムカプセルに、中学時代の懐かしい思い出を見つける。 その頃の「僕」は受験をどうするか迷いのある中学三年生。夏期講習で他校の不良と隣の席になったことで、いつの間にか少しずつ彼と交流が生まれていく。名の知れた不良だという「あいつ」は、義理堅くて、読書家で、つまらない夏期講習も真剣に聞いているようなところもあって、縁日の屋台で焼きそばを作る姿が堂に入っている。けれど、平々凡々な一般人である「僕」と四代目を継ぐのだという的屋の「あいつ」とは、住む世界が違っていて。 終盤まで、この話が主人公の回想で進んでいたことを忘れるくらい、過去の思い出が濃く、匂い立つような物語でした。切ない余韻が後を引きます。もっと、読んでいたかった。主人公と、不良の一夏だけというには濃すぎる思い出が、夏の蒸すような暑さと非日常に相まって、永遠には続かない切なさを伴った雰囲気と共に押し寄せてくるようでした。 読んでみた印象として、とても描写の上手い文章でした。何より、食事の描写がすごいです。文章を読んでいるのに目の前でその料理が作られているような、香りさえ漂ってくるような気がする文章で、なんて美味しそうに書くのだろうと思ってしまうほど。料理や鉄板屋の描写を読むためだけに読み返したいと思うくらいです。 そして、的屋の祖父から教えられた東屋の語る一つ一つが深みを持っていて、自分はこんな風には教えられてこなかったな、などと思ってしまいます。大人としての食事の楽しみ方や時間の使い方など、大人と呼ばれるべき年になった自分でもできないことを、中学生の彼が知っている。なんだか少し羨ましく、いやまだまだ私だってこれからだ、と思う気持ちもありつつ。 教訓としたい言葉がいくつもある話でした。 また折を見て読み返したい一冊です。
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