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刑事という生き方 警察小説アンソロジー 朝日文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
発売年月日 | 2021/03/05 |
JAN | 9784022649850 |
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刑事という生き方 警察小説アンソロジー
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商品レビュー
3.5
10件のお客様レビュー
刑事という生き方 様々な警察官の生き様を描くアンソロジー。 夜警 米澤穂信 「満願」に掲載されており、どうりで既視感があると思ったが再読。 満願は米澤穂信の傑作の一つで、収められている作品はどれもが衝撃的で面白い作品だった。 「夜警」についても、当時驚きを得た記憶があったが、改...
刑事という生き方 様々な警察官の生き様を描くアンソロジー。 夜警 米澤穂信 「満願」に掲載されており、どうりで既視感があると思ったが再読。 満願は米澤穂信の傑作の一つで、収められている作品はどれもが衝撃的で面白い作品だった。 「夜警」についても、当時驚きを得た記憶があったが、改めて読んで再び衝撃を得た。 警察官に限らず、こういった人間は世の中に沢山存在する。小根のところで小心者であり、更には自分に都合よく物事を解釈し進めていきたい人間。その人間性事態に破滅的な性質はないのだが、そこに環境や性格などが混じる事により、あらゆるものを巻き込むトラブルを生み出すのがこういった人間の性質だろう。 川藤の人間性については上司である柳岡、そして川藤の兄は性質に気がついている。殉職した事により巷ではヒーローの様に扱われているが、物事の本質とはこういう事だと教えられる様な作品だ。 沈黙の終着駅 呉勝浩 線路に落ちて亡くなった男性。彼は介護士であるが素行不良で盗難癖がある人物像だった。彼と一緒に駅にいた老人は身体が不自由で更には話す事も出来ない。刑事達は他殺であれば老人が怪しいが、どうしても彼を疑う事が難しい。そんな中で過去に発生した火事を巡り、介護士と老人の関係が徐々に判明する。 警察官が数名登場するが、やはり番場が一番カッコいい。犯人に対しても、そして彼の信念も好きだ。刑事ものではよく家庭の不和について描かれるが警察官とはそれだけ制限のある役割なのだが、警察官や介護士など、社会には大変な人達が沢山いる訳だが、信念を持って生きている人達はかっこいいと思えてしまう。 ミステリとしても良かった。犯人がギリギリまでわからないし、何故そうなったのかが明確に推理されている。 飛び降りた男 黒川博行 関西弁が主で、登場人物の会話のテンポが面白い。よく言う「漫才」みたいなやり取り。主人公の立ち位置や妻であるデコとのコンビ等、世界観を把握していないがとても楽しい作品。 トリック的な部分はとてもロジカルで、確かに言われればその通りで、変な気を衒ったトリックで無くて良かった。警察官達がコミカルなので少しミステリとしてのシリアスな部分が似合わないが、その分気軽に読む事ができた。吉永が一体何者なのかは黒川博行に興味を持ったら調べてみようと思う。 沈黙のブラックボックス 麻見和史 事件を未然に防ぐ事を目的として設立された犯罪防止班。西条と篠宮は警察のお荷物と言われながら班員として捜査をする。事件を未然に防ぐチームの設定は面白いが、つまり事件は起こらないという事になる為、どの様な作品になるかと興味深かったが上手く物語に昇華している。トリックが大胆なので、余り作品の雰囲気に合っていないのが残念。もう少し西条に棘があったり、未然に防ぎきれずに慟哭する様な暗さがあった方が今作に合う様に思った。犯人の計画に対して本当に自死になる可能性があったのかは疑問。具体的にトリックを思い浮かべる事が出来なかった。 文字盤 長岡弘樹 警察かんとして組織に飲み込まれる人間と組織と対立する人間。対立者が主人公になる物語は沢山あるが今回の主人公は野心を持ちながら警察という組織に飲み込まれた刑事。ダーティーな世界観と作中の事件がとてもあっていて面白かった。短い中でいくつもの伏線やどんでん返しを入れており、最後、とある人物の真実をしり衝撃を受けた。寺島がこの後どの様な人生を送るのか、警察官として何を成していくのか。とても興味深い。 寺島、末原と警察という組織で生きて来た人達のかっこよさ、醜さ、全てが見れる作品だった。 野良犬達の嗜み 深町秋生 警察官とヤクザ、それぞれの関係を描いた作品。お互い仕事上の付き合いに見えるが、妙な信頼関係があり、作品に引き込まれる。作風はとても暗い感じがするが、二人の人間性が魅力的で重すぎずに読める。短いながら登場人物も魅力的で、警察内の方がやばい連中が多い。そしてそれらの人が強面の女性で主人公が逃げ回っている関係も面白い。 なんといってもヤクザ側の人間性がカッコよく、おそらく非情になれないところはヤクザに向いていないのだろうが、米沢を引きつけているのは仕事以外の部分もあるのだろう。 米沢は妙に魅力的な人物で、短編集が出ている様なので読んでみたい。 後書きを読むと色々と情報を得る事ができる。 年代も別々だったので、いつの時代の作品かが分かれば変な勘繰りしなくて読めたのかなと思う。(時代で捉え方がだいぶ変わる。飛び降りた男は結構古い年代の作品でそうであれば魅力的だ)
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警察小説のアンソロジーと銘打っても、掲載作品の多彩さを売りにするのもあれば、何かしらのテーマで編んだものもある。 本書はズバリ後者に属する。しかもタイトルに込められた内容そのものである。 刑事といえどもそれぞれ私生活もあるし、刑事としての勤務に対しての姿勢も様々。新人、中堅、ベテ...
警察小説のアンソロジーと銘打っても、掲載作品の多彩さを売りにするのもあれば、何かしらのテーマで編んだものもある。 本書はズバリ後者に属する。しかもタイトルに込められた内容そのものである。 刑事といえどもそれぞれ私生活もあるし、刑事としての勤務に対しての姿勢も様々。新人、中堅、ベテラン、定年間近、夫々で立場も考え方も変わってくる。 そこで編者は、作品に関わる登場人物の年齢の若い順に掲載するという工夫をしている。 更に掲載作品には、短編ミステリーとしての、謎解き&どんでん返し等を持っているつキレもあるものを揃えていた。上手い。
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刑事を主人公とした各作家の短編を収録。これまで読んだことの無い作家の作品に触れるにはちょうど良い。呉勝浩氏の作品「沈黙の終着駅」が、収録作品の中で1番引き込まれた。ベテラン番場と新人船越のコンビが活躍する短編集「蜃気楼の犬」に収録されているというので、読んでみたい。
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