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生きるとか死ぬとか父親とか 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2021/02/27 |
JAN | 9784101025414 |
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生きるとか死ぬとか父親とか
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生きるとか死ぬとか父親とか
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商品レビュー
3.9
63件のお客様レビュー
父とまっこうから向き合う冷静な娘の姿が見てとれる。 家庭には色々な形があるし、どう思うかも、家族との関係性・状況・感情さまざま。 娘もいないし、ダメ父になりたくはないが、子供は幸せにする そう信じてるし、だけれどストーリーとして向き合う姿勢に共感したものあり。
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愛憎混じる、父と娘の本当の物語。父にお金も時間も惜しみなく投じる娘の真意の裏には、早逝した亡き母に何もしてあげられなかったことへの後悔もあるのだろうか。茶目っ気を添えて憎まれ口をたたく父の姿に気づけば情が湧き、専らのヒール役に仕立て上げる事もできなかった。眺める角度によってコミカ...
愛憎混じる、父と娘の本当の物語。父にお金も時間も惜しみなく投じる娘の真意の裏には、早逝した亡き母に何もしてあげられなかったことへの後悔もあるのだろうか。茶目っ気を添えて憎まれ口をたたく父の姿に気づけば情が湧き、専らのヒール役に仕立て上げる事もできなかった。眺める角度によってコミカルにもシリアスにも見える歪な父娘の関係、これも一つの家族のカタチなのだと腑に落ちた。
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どうしても僕の経験や実感を思い浮かべてしまうけれど、親子関係とは何だろう、と考えてみようにも呆然とするばかりです。先月父親が亡くなりました。母親は車イスの生活なので、現在施設に入居しています。僕は、ずっと実家暮らしで、両親が不在の現在の生活に、戸惑うというか、戸惑うということにす...
どうしても僕の経験や実感を思い浮かべてしまうけれど、親子関係とは何だろう、と考えてみようにも呆然とするばかりです。先月父親が亡くなりました。母親は車イスの生活なので、現在施設に入居しています。僕は、ずっと実家暮らしで、両親が不在の現在の生活に、戸惑うというか、戸惑うということにすら実感がないというか。我が家の親子関係など、とてもさっぱりしているのかなあ、と。 僕と父と。僕と母と。父と母と。父とは、もう話すことができないし、かと言って生前の父とは、あまり深い話をした記憶もなく。ああ、いまさらなのだけれど、僕がもっと話しかけること、そういうことに気づいていなかったということ。とはいえ僕は、それを悔やんでいるわけではないし。ただただ、照れくさかっただけなのです。どうしても、面と向かって話すことができませんでした。「父親と息子なんてそんなもの」誰かが言っていたことを鵜呑みにして、それでいいと思っていました。 僕の母は、僕に厳しかった。家族全員に厳しかった。母自身にも厳しかった。だからいつも少しだけ気を使っていた。親を親とも思わないような言動には特に厳しく、反抗期だから、だなんて、そんなの理由になどならなかった。真面目で筋が通らないことが大嫌いで、そういった意味では、僕にとって見習うことが多かったと思う。そして僕のことを誰よりも褒めてくれたのが母だった。施設に入居しまったことを悔いているだろうに、仕方がない、と言ってくれている。母の強さはこういうところだと思う。 父の死があまりに急すぎたし、葬儀の際の母の嘆きにも、僕はかなり堪えた。これから母は施設で一人きり、さぞや落ち込んでいるだろうと思いきや、葬儀のあと数日後に施設で面会すると、母は僕の予想を良い方に裏切ってくれた。しっかりしてる。現実を受け止めて、生きることを意識していた。強い人です。 本の感想を記す場所なのに、僕自身のことばかりを長々と…申し訳ありません。 『生きるとか死ぬとか父親とか』 以前ドラマで観ました。主人公の若い頃を松岡茉優が演じていた。僕はいま松岡茉優に夢中です。というわけで、この本を手に取るきっかけは松岡茉優でした。じつは松岡茉優が出演していたことを思い出したのは、つい最近のこと。放送当時の僕は松岡茉優の存在自体は知っていたものの、現在のように、これほどまでに彼女のことに夢中になってしまうなど、僕自身まったく思いもよらない事態です。 彼女が出演していたのは、 『はんぶんのおんどり』 の項でした。この物語の核心部分ではないかと僕は思っています。後々に至る出発点というか。親子という関係とは暗黙の領域というか、それは親子の数だけ存在する、他者には踏み込むことも理解することもできない領域ではなかろうか。安易に、分かるなどと共感を許さない機微というか。 親子関係という安易な共感を許さないという点についてのみ共感が許される。誰しも持っている、理解ができる、かといって他人には分からない。それが親子の関係性なのでしょう。
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