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書評の星座 紙プロ編 吉田豪のプロレス&格闘技本メッタ斬り1995-2004
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | ホーム社/集英社 |
発売年月日 | 2021/02/26 |
JAN | 9784834253443 |
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書評の星座 紙プロ編
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商品レビュー
4.4
5件のお客様レビュー
凄まじいボリュームと、吉田豪さんの知識に圧倒。。。この時代は格闘技、プロレス本の豊富な時期だったのだなぁ、と
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去年の「書評の星座 吉田豪の格闘技本メッタ斬り 2005-2019」から遡りの新刊「書評の星座 紙プロ編 吉田豪のプロレス&格闘技本メッタ斬り 1995-2004」。インディーズとか総合とか出て来て、新日、全日という大きなプロレスの氷山が解け始めて来て、なんだかプロレス大...
去年の「書評の星座 吉田豪の格闘技本メッタ斬り 2005-2019」から遡りの新刊「書評の星座 紙プロ編 吉田豪のプロレス&格闘技本メッタ斬り 1995-2004」。インディーズとか総合とか出て来て、新日、全日という大きなプロレスの氷山が解け始めて来て、なんだかプロレス大陸がシャーベット状になっていく9年間のプロレス本、格闘技本、怒濤の書評集です。1996年が新日の週プロ取材拒否で山本隆司が退社するタイミングで、プライドが生まれヒクソン高田戦が実現したのは1997年。大仁田が引退し荒井昌一がFMWの社長となったのが1995年、自死を選んだのが2002年、そしてミスター高橋の「流血の魔術 最強の演技」の出版が2001年と温暖化でメリメリと氷塊が割れていくようにプロレスを巡る幻想が崩壊していく時代の記憶が蘇ります。前著が、プロレスラー、格闘家の個人がバラバラになってしまった時代の記録なのに対して、こちらはまだ溶けきる前の業界を見取ることが出来ます。そういう意味では、自分は読んでいなかったけど「紙プロ」という存在は大きかったのかな、と思います。レスラーだけでなく、ライターがどんどん個人化して、その結果としての多数のプロレス本が生まれた様子が伝わってきます。たぶん、プロレス本を作るというビジネス、儲かったんだろうな、と。結果、格闘技ビジネスのインサイドに入っていく人とかも出てくる訳で。若かりし吉田豪の突っ込みはレスラーに対してではなく本の作り手に対しても容赦ないのが、読みどころ。それにしても1995-2004、2005−2019、計24年間、スタンス変えずにこれだけの本読んで来たことって凄い。あと、巻末のコラム「あの書評のその後①②③」も凄いです。独自の距離感と突っ込み、前著に引き続き著者の唯一無二な存在感に感じ入りました。
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20210425 これはボクの持論なのだが、つまらない人生を送っている輩は、原稿に己の近況なんか決して書いてはならないのである。自分のつまらなさを世間にアピールしてどうするつもりなのか。 ボクが某誌に毎月近況を書いていたときには、近況を書くためにわざわざ行動をしていたものだ。「そ...
20210425 これはボクの持論なのだが、つまらない人生を送っている輩は、原稿に己の近況なんか決して書いてはならないのである。自分のつまらなさを世間にアピールしてどうするつもりなのか。 ボクが某誌に毎月近況を書いていたときには、近況を書くためにわざわざ行動をしていたものだ。「それだけの覚悟を持って近況を書け」と、近況にうるさいボクは言いたい。近況のためなら、新間ジュニアの膝蹴りだって受けてみせるだけの心意気が必要なのである。 p.15(『B級レスラーってこんなやつ全集』大沼孝次&高円寺カス漬け軍団 書評) 紙プロ本誌で上記の連載第一回を読んだときの衝撃はよく覚えている。びびった。たじろいだ。物を書くことに対する責任の重さを知るとともに、矜持を持って仕事をするライターさんってすごい職業なんだなあと思った。 後で知ったのだけれど、すごいのはライターという職業ではなく吉田豪という人間だった。
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