マーケターのように生きろ 「あなたが必要だ」と言われ続ける人の思考と行動

井上大輔(著者)

• 販売会社／発売会社: 東洋経済新報社
• 発売年月日: 2021/02/19
• JAN: 9784492046852

商品レビュー

2025/08/31

2025/08/31 23:07
この本に書かれているように一日一日を丁寧に生きていようとしていたら、どうなるのかな。いや、おそらくこうなるのだろうということは書かれているから分からないではないのだが、ではそうなっていった先にはどういう毎日が待っているのかは分からなかった。

2025/08/20

マーケターとタイトルにつくので仕事の指南書のように思っていたけれど、人生の指南書のように感じた。

①市場を定義する
②価値を定義する
③価値を作り出す
④価値を伝える

「覚えてもらい」「好きになってもらい」「選んでもらう」

最近自分のやりたいこと・好きなことを探さなきゃ、やらなきゃ、と芸術家思考に囚われていたけど、相手起点で求められるところに応えていくうちに自分のできるところに自ずと収まるんじゃないかなと思えたし、少し自分の方向性が見えてきた。期待以上の本でした。

2025/05/20

はじめに：「やりたいこと」より「人の期待に応える」生き方
本書は、「個」の時代において、「やりたいこと」を追求するのではなく、「人の期待に応える」ことで個性を発揮し、輝くことができるという新しい生き方を提案します。「マーケターのような生き方」は、自己中心的な発想ではなく、常に相手の視点からスタートすることで、仕事も幸せも引き寄せ、充実感を得られると述べられています。

マーケティングの基本概念：「価値の交換」をデザインする
本書では、「マーケターのように生きる」という考え方の核となるマーケティングの概念を導入し、マーケティングを「価値をつくって、伝えて、交換して、届けること」と定義します。あらゆる活動にマーケティングが存在するとし、自己表現を重視する「芸術主義」とは対照的に、「相手からスタートする」マーケターの思考法を解説します。

価値を定義し、つくりだす：「対話」と「価値の4象限」
マーケティングの実践的な知識として、「価値を定義する」すなわち相手が何を求めているかを理解するための「対話の技術」と、相手が重視する「価値」を把握するための「価値の4象限」の考え方を提示します。「価値をつくりだす」プロセスでは、「機能・品質」「主張」「外観」の組み合わせの重要性や、相手との対話を通じた商品づくり、そしてキャリアにおける貢献の意識が強調されます。

価値を伝える：広告宣伝とエクスポージャー
「価値を伝える」ことの重要性を強調し、広告宣伝だけでなく、認知度や印象、エクスポージャー（目立つこと）の重要性を解説します。顧客が商品を検討する「カスタマージャーニー」を考慮し、「好きになってもらう」ための具体的な方法（繰り返す、自分になじむ、心を動かす）や、流通対策、SNSでの話題作りについても触れます。

キャリアアップの秘訣と「マーケターのように生きる」の定義
偶然をキャリアアップの機会に変えるためのフットワークの軽さや、価値を伝える手段だけでなく伝えるべき価値そのものを持つことの重要性を説きます。本書は、「マーケターのように生きる」とは、自分にしか埋められない「世界の欠けたピース」を見つけていくことであると定義し、そのピースは誰でも持っている特別なものであるという考え方を示します。

ホールネスと個人主義：相互補完的な関係性
個人の時代における働き方として、全体主義的な「ホールネス」と自己中心的な「個人主義」の関係性に触れ、「マーケターのように生きる」ことで、この二つの要素を相互に補完しながら、自分にしかできない形で世界の欠けたピースを埋めることができると示唆します。

デザイナーの「翻訳力」と「ベスト案」の選び方
デザインを「課題発見と問題解決のプロセス」であり「翻訳」であると定義し、クライアントの言語化しきれないニーズを理解し、最適な意匠に落とし込む重要性を説きます。「ベスト案」を選ぶ際には、クライアントの個人的な趣向ではなく、「顧客だったらどう思うか」という視点を持つことの重要性を強調します。