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深潭回廊(2) POE BACKS
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ふゅーじょんぷろだくと |
発売年月日 | 2021/02/24 |
JAN | 9784865896398 |
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深潭回廊(2)
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商品レビュー
4.7
3件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
総合評価:★4.0 まさかここへ来て柳田の初恋相手である南條が出て来るとは思わなんだ…。しかも驚いた事に既に故人。作家となった彼は自分と柳田をモデルにしたと思わしき少年が出て来る冒険譚を世に送り出してから自死したと…。 その事を知った柳田は鬱モードが加速。南條くんは死んでしまったのに何で自分は生きてるんだ?と自分を追い詰め、うっかりすると南條と同じ道を辿ってしまいそうな危うい雰囲気…。 そんな柳田を引き止められるのは渚しかいないのですが、渚も相当深い闇を抱えていて誰かに救済されるのを待っているんですよね…。 柳田も渚も、誰かに救われなければ永遠に闇の中を彷徨い続けるしかないのに、現時点では誰も彼らを救えないのがもどかしい。 そもそも渚は何故、村のオッサン共の慰み者になっているのか。父親は一体何を考えているのか。2巻でも分からない謎が多くて先の展開が全く読めません…。3巻はどうなるんだろう…めちゃくちゃ不安だ…(´;ヮ;`)
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『スメルズ~』も、思春期の男の子たちの、男が好きなんだろうか、女装が好きなだけなんだろうか、あいつが好きなだけなんだろうか、そもそもこの感情はなんだを描いた手法は「青春漫画」的で、BLがドーンと前に出て来てる感じがしなかった、こちらも同様。地方の田舎町と言う場所の閉塞感、居場所が...
『スメルズ~』も、思春期の男の子たちの、男が好きなんだろうか、女装が好きなだけなんだろうか、あいつが好きなだけなんだろうか、そもそもこの感情はなんだを描いた手法は「青春漫画」的で、BLがドーンと前に出て来てる感じがしなかった、こちらも同様。地方の田舎町と言う場所の閉塞感、居場所が無くなった逃亡者が辿り着いても閉塞感、そんな小さな場所に於いて、もしかしたら本編と同じ事の繰り返しになるんじゃないか、と言う恐怖感が渚の言動に現れてて、魂の行救済は肉体を持っていては困難なのか、と考えさせられる。 BLと言うジャンルでは読む本求めてないので、既に知っていて、その人の作品が好きだ、と言う情報だけが頼りなんだけども、BL読んでると言う感覚が一切沸かなかったなぁ、『深譚回廊』は。 線がぐちゃぐちゃに入った吹き出しが何とも言えないザラつき…渚が聴き取れたのは、他の人達とは違って「そんな言葉を自分が受けるいわれはない」と言う事を信じてる人が殆どで、呪詛を受け止めない方が楽に生きていけるからだろうし。渚は「そのままを聞く」んだろうな、耳がいい訳じゃなくて。よく聞かなければ、大人が自分に向ける言動の「意味を理解する」事が難しいからで、理解しなければ振る舞い方が分からないから、自然に身に着いて行ったんだろうと思う。頭が良いので、こう言うことが出来てしまうんだな…
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これは柳田の贖罪の物語なのか。ひたすら辛くて苦しくて、天使か悪魔に見えた渚は傷ついている一人の幼い子供だった。あの笑顔の下にどれだけの感情をすり減らしてきたのか。互いの存在が唯一の救いとなったのも束の間、柳田にはまた爆弾が落とされる。ラストに明かされた真実に彼は向き合えるのか。渚...
これは柳田の贖罪の物語なのか。ひたすら辛くて苦しくて、天使か悪魔に見えた渚は傷ついている一人の幼い子供だった。あの笑顔の下にどれだけの感情をすり減らしてきたのか。互いの存在が唯一の救いとなったのも束の間、柳田にはまた爆弾が落とされる。ラストに明かされた真実に彼は向き合えるのか。渚の境遇と取り巻く環境が醜悪すぎて、柳田には何とかあの村から渚を連れ出してほしいけど、きっと世間はそれを許さない。正しい答えは分からないけど、少しでも二人の行く末に光がほしい。台詞はあまり多くないのに、まるで小説を読んでるかのような繊細な描写、空気感、永井さん流石です。次巻も楽しみにしています。
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