文豪ストレイドッグス STORM BRINGER 角川ビーンズ文庫

朝霧カフカ(著者), 春河35(イラスト)

• 販売会社／発売会社: KADOKAWA
• 発売年月日: 2021/02/27
• JAN: 9784041085172

商品レビュー

2024/11/18

超絶人気で、実際自分も大好きなのにもかかわらず、出番の少ない謎多き中原中也に迫るスピンオフ。
中也の大切な人がヴェルレエヌの手でどんどん殺されていく、文ストスピンオフの中でもかなり暗い内容。一応コメディリリーフのアダムが登場するが、それを差し引いても暗い。それでも未来へと進もうとする中也の姿には涙が出る。自分は本を読みながら泣くことはあまりないのだが、これは本当に泣いてしまった。
中也はどうして汚濁を平気で使えるのか、なぜ人ならざる自分がいてもアイデンティティを保っていられるのか、少しだけだがその答えに触れられた気がする。とりあえず映画化希望！

2023/08/24

1980年代の週刊少年ジャンプの作品を彷彿とさせる､連続するバトルと必殺技の応酬。
そして､パワーインフレ寸前のクライマックスに､お腹いっぱい楽しみました。
お茶目なアダムに星一つ

2023/08/23

太宰さんはずっと何処かにいて何処にも居ない、住む場所無いわけではないけど無いイメージ。
コンテナは予想外だけど納得。
マフィアの太宰さんは真っ黒。

どちらかと言うと太宰さんの方が人間味がないと思う。太宰さんは良くも悪くも特異。けど中也さんと二人揃えば年相応の様な。
今回、個人的に太宰さんが一番良かった所は『ほわあ』の所ですね。年相応さも中也さんの嫌いさも一番詰まってる。

暗殺王ヴェルレエヌさんがポートマフィアの幹部になるまでで一番運が悪かったのは恐らく太宰さんが中也さんの事を嫌い過ぎた事で一番運が良かったのはランボオさんがいた事だろう。

ポートマフィアは一番理想に近くて一番理想に遠い社会のイメージ。

旗会のメンバーを失ったのは惜しかったな。
太宰さんと比べると見劣りしてしまうのかもしれないけど十分と言えば十分で。
中也さんの人間性に影響を与えただろうに。

アダムは中也さんを心から笑わせる貴重なひと。

羊は散らばってるけどちゃんと生きてましたね。
白瀬に関しては図太いなと。