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カラスをだます NHK出版新書646
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カラスをだます NHK出版新書646

塚原直樹(著者)

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カラスをだます NHK出版新書646

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 NHK出版
発売年月日 2021/02/10
JAN 9784140886465

カラスをだます

¥550

商品レビュー

4

6件のお客様レビュー

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2024/10/06

作中でも若干言及されているが、おそらく現代日本には「カラスは賢い」というパブリックイメージがあると思う。その相手を「だます」とはどうするのか。非常にそそられるタイトルだ。あとがきには「カラスと生きる」というタイトル案もあったようだが、まあそっちだったら読んでないと思う。 で、この...

作中でも若干言及されているが、おそらく現代日本には「カラスは賢い」というパブリックイメージがあると思う。その相手を「だます」とはどうするのか。非常にそそられるタイトルだ。あとがきには「カラスと生きる」というタイトル案もあったようだが、まあそっちだったら読んでないと思う。 で、このタイトルが提示される以上、賢いカラス様をどうだますのか、という実践的な手法が気になる。が、それだけを読みたかったら第一章「カラスを動かす」と最終章「カラスを減らす」だけを読めばよい。実際面白いのはこの二章だと思っている。 しかし、間の章がつまらないかというとそういう話ではない。間に語られるのはカラスの基礎研究から始まり、実践的な応用研究にも興味をもった結果、なんやかんやあって研究者ではなくカラス関連のベンチャー経営者に至った筆者の経歴である。非常に面白いし、その研究で得た知見やエピソードのそれぞれが現代のプロジェクトにしっかりと活かされていると最終章でよくわかり、非常に読みごたえがある。 …ちょっと言いすぎたかもしれない。第四章の「カラスを食べる」はだいぶ著者の趣味が入っていてほぼ本筋と関係ないと思う。全くないとは言わんけど… あとマジで本筋と全く関係ないのだけど、科研費に対して「審査が厳しい公的助成」くらいのスタンスで接している(ように見える)のはなかなか印象的。それだけ「余計な手間かけさせやがって!」とキレるか「へへ…この研究これだけ成果あったんすよ…」と媚びるかを遠回しに表現する著作は多い…。やっぱクソっすね科研費制度!

Posted by ブクログ

2024/05/15

烏の被害を受けている訳ではないが敵?を知ることは大事なことだ。 カラスはマヨラー! 体の色は黒一色ではなく構造色。 黄色が嫌いなのではなく紫外線を認識するので中が見えないように紫外線をカットする特殊顔料を塗ったゴミ袋を作ったら人間には黄色く見えるだけ。 残念だったのはちょっと書き...

烏の被害を受けている訳ではないが敵?を知ることは大事なことだ。 カラスはマヨラー! 体の色は黒一色ではなく構造色。 黄色が嫌いなのではなく紫外線を認識するので中が見えないように紫外線をカットする特殊顔料を塗ったゴミ袋を作ったら人間には黄色く見えるだけ。 残念だったのはちょっと書き方に癖があるので★四つ。  一番面白かったのは「カラスを食べる」。その発想はなかったが雑食性動物は不味いと聞いたこともあり、食用として獲られないから減らないのでは、と読前。やはり食べられなくはないが苦労して確保するほど旨くはないし癖が強いので調理に工夫が必要。  役に立ったのは「カラスを減らす」。人との共存にはもっと個体を減らすべきと主張。飢餓が一週間も続けば餓死するらしいので餌の少ない毎冬に一週間だけでも広い地域で「カラスを減らそうキャンペーン」を繰り広げるのは有効。路上ゴミ出しにはネットを被せる。露地に残る廃棄農作物を片付ける。庭の植木に残る実を片付ける。

Posted by ブクログ

2024/05/10

都心でごみを荒らすなどの話が絶えないカラス。そのカラスをだまして追い払う話かと思いきや……食べてますね、カラス……。ということでカラスの声の研究を起点に気が付いたらカラス誘導の専門家になった筆者によるカラスの生態に関する本でした。 なるほどカラスも野生動物だから初めてのものには警...

都心でごみを荒らすなどの話が絶えないカラス。そのカラスをだまして追い払う話かと思いきや……食べてますね、カラス……。ということでカラスの声の研究を起点に気が付いたらカラス誘導の専門家になった筆者によるカラスの生態に関する本でした。 なるほどカラスも野生動物だから初めてのものには警戒感を示したりするし、無警戒に人間世界に近づいてきているわけではないようで。大丈夫と判断するまでの時間が短いだけなのか。追い払うには地道に追い払うなりを続けることが大事なようです。

Posted by ブクログ

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