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八犬伝(上) 山田風太郎傑作選 江戸篇 河出文庫

山田風太郎(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2021/02/05
JAN 9784309417943

八犬伝(上)

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商品レビュー

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2022/09/25

再読。 八犬伝との出会いは30年近く前のこと。 碧也さんのマンガを姉の友人から貸してもらい、夢中になった。 そこから祖父母の蔵書で、子供向けのダイジェストで最後まで読み、え、こんなに長い話なの?マンガ版は序の口なんだなあと驚いた。 そこから15年ほどでぶじにマンガ版は完結し、当...

再読。 八犬伝との出会いは30年近く前のこと。 碧也さんのマンガを姉の友人から貸してもらい、夢中になった。 そこから祖父母の蔵書で、子供向けのダイジェストで最後まで読み、え、こんなに長い話なの?マンガ版は序の口なんだなあと驚いた。 そこから15年ほどでぶじにマンガ版は完結し、当初はタイアップしていたOAVはなんか空中分解し、私は東京の大学へ進学した。 大学を卒業しつつあるころ、大学のあった大塚って、信乃の村だよね、と気づく。四年間通ってたのに。 番作は、出身地&もとの苗字が大塚だから、点をつけて犬塚にしたんだったね。 円塚山もごく近所だった。本郷三丁目の駅あたりらしい。ここが道節登場の地。すごいな。 卒業間際に思い立って、これまた近所にある馬琴の墓に詣でる。 お花も持っていきました。もっと早く行けばよかった。 そんな大学時代のはじめごろに、この山田風太郎の八犬伝をはじめて読んだ。 江戸もの、明治もの、忍者もの、エログロもあったが、明治物と、この八犬伝(一応江戸もの)はとても面白かったと思った。 ここから小谷野敦の八犬伝批評も読んだ。これもすごくよかった。 今回、久しぶりに山田風太郎を再読。 馬琴のあらすじの完成度にも改めて驚く。 特に、信乃の古河出立からの展開は、スピーディかつスリリング。たまらない。 上巻は対牛楼まで。大角は未登場。 (それにしても、古河からトンボ帰りした荘介が、なぜ陣代を斬ったのか、今でもよくわからない…。 亀篠たちはあんな人たちでも主人として❮義❯があったから?浜路がかわいそうだったから?荘介は真面目だし(義の人だから)、頭もいいのに、前半では毛野と争うほどひどい目によく遇うので可哀想。荘介は同士討ちも多いんだよね。この大塚村に戻った荘介は、登場人物のなかでもっとも全体像を把握しているから、このあと陣代を斬った咎めで牢屋入りして拘束されるのは作者の都合だよね…。) やっぱり、この序盤がストーリーが派手で楽しい。巷に溢れる八犬伝マンガやドラマも、この風太郎も、序盤にかなり分量を割いている。 それを思えば、碧也版は後半やや早足ではあったけど、ちゃんと後半にも見せ場を作って演出されているのは凄いなあ。 風太郎版は、あらすじはスパスパ進むから、ストレスフリー。 信乃たちの性格(オリジナルでは生気に乏しい)も、現代人にも違和感なく上書きされている。 そして! なんといっても、この作品の見所である、馬琴と北斎のシーンが楽しい。 風太郎本人による、馬琴評がときおり混じって興味深い。下巻も楽しみ!

Posted by ブクログ

2022/07/02

普通の八犬伝に、作者馬琴と北斎の会話が挟まる。 虚構と現実。 どちらも話の運びが面白いのは風太郎さんの職人芸。 馬琴と北斎の人となり、家庭環境の違いがとても面白い。この北斎さん好きだなー。 当時の江戸の文化人がひょいひょいと現れて、この人たちが同時代なのかと目を拓かされる。 下巻...

普通の八犬伝に、作者馬琴と北斎の会話が挟まる。 虚構と現実。 どちらも話の運びが面白いのは風太郎さんの職人芸。 馬琴と北斎の人となり、家庭環境の違いがとても面白い。この北斎さん好きだなー。 当時の江戸の文化人がひょいひょいと現れて、この人たちが同時代なのかと目を拓かされる。 下巻も楽しい。

Posted by ブクログ

2021/03/22

 作者馬琴が北斎に物語のあらましを語り、その感想を聞くという形で進行する『南総里見八犬伝』の"虚の世界"と、体の弱い嫡男の先行きその他の心配事や雑事に憤りを感じながらも創作に邁進する、馬琴の「実の世界」とが交錯しながら話が進んでいく。  現代一の伝奇作者風太...

 作者馬琴が北斎に物語のあらましを語り、その感想を聞くという形で進行する『南総里見八犬伝』の"虚の世界"と、体の弱い嫡男の先行きその他の心配事や雑事に憤りを感じながらも創作に邁進する、馬琴の「実の世界」とが交錯しながら話が進んでいく。  現代一の伝奇作者風太郎の筆にかかる八犬伝は、読みどころをしっかり押さえており、ここだけを読んでいっても十分に面白い。下巻がどのように進んでいくのか、実に楽しみ。

Posted by ブクログ

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