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怒りの人類史 ブッダからツイッターまで
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 青土社 |
発売年月日 | 2021/02/04 |
JAN | 9784791773596 |
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怒りの人類史
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怒りの人類史
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哲学、社会学、生物学など様々な観点から怒りの人類史を紐解く。 怒りはたえず押し寄せる波のようなもの。なぜ怒りは生じるのか、それがどう解釈されてきたのか、そのパターンを本書などを通じて知り、波を乗りこなしていくことで、快適に生きることができる。 忍耐は強者の徳。忍耐には治癒力があ...
哲学、社会学、生物学など様々な観点から怒りの人類史を紐解く。 怒りはたえず押し寄せる波のようなもの。なぜ怒りは生じるのか、それがどう解釈されてきたのか、そのパターンを本書などを通じて知り、波を乗りこなしていくことで、快適に生きることができる。 忍耐は強者の徳。忍耐には治癒力があり、怒るものと怒られるものの両者を同時に癒す。 悪徳または美徳としての怒り。神の正当な怒り、公正な怒り、尊厳ある怒り、等々。美徳としての怒りはより高い道徳達成の手段、変革の原動力となる一方で、悲劇的な結末にもつながる。 美徳としての怒りを持つことか『許された』のは、感情を持つ権利を持つもの。女性や子供、黒人、異教徒は含まれていなかった。そうやって、他者の怒りを『美徳ではない』と断罪することの危うさ。 怒りは倫理的な感受性に欠かせない。他人の感情に共感することが倫理観に繋がる。賛成するために愛が必要なように断罪するために怒りが必要。p160 生物学的怒り。怒りは進化論的に獲得された、意味のある感情なのか。 現代の、称賛される怒り。基本的人権としての抗議行動。制度に対する怒り。万人の平等が謳われるようになり、怒りを持つことが『許される』対象が増えた。 各自の正義を振りかざして怒る人々。 人種という誤った通説。人種は社会的定義に基づいている。生物学的、人類学的、遺伝的定義ではなく。固定的なものではない。
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育休取得中に手続きの関係でPCを開いて、一瞬だけ仕事のメールを見てしまった。そのときにヒドいメールが届いてて怒りに頭が支配されてしまい数日ほどそのことが頭から離れなかった。このままでは復帰後に爆ギレしてしまうと思い、友人から勧めてもらったアンガーコントロールの本を読んだ。そこに...
育休取得中に手続きの関係でPCを開いて、一瞬だけ仕事のメールを見てしまった。そのときにヒドいメールが届いてて怒りに頭が支配されてしまい数日ほどそのことが頭から離れなかった。このままでは復帰後に爆ギレしてしまうと思い、友人から勧めてもらったアンガーコントロールの本を読んだ。そこに書かれていたのは仏教をベースにした怒りの付き合い方で、怒りを相対化することの重要性が書かれていた。ということは怒りについて知ることが重要だなと思い本著を読んでみた。読んだ結果、目論見通り怒りをさらに相対化することに成功。本の内容がアンガーコントロールに寄与してくれて助かった。 タイトルのとおり、怒りと人類がどのように向き合ってきたのか?を基本的には時系列に沿って哲学、宗教、医学などの角度で検証してくれている。かなり広範な範囲の話をしていて付いていけないところもありながらも驚いたのは1000年単位で怒りについて人類が考察し続けていること。アンガーコントロールの必要性がここ数年喧伝されているなと感じていたけど、怒りという情動(エモーション)は人類が連綿と抱え続ける十字架のようだ。そもそも怒りの作動経路について身体的反応が先か、精神的反応が先なのか、というレベルで科学的にはクリアになっていないそうなので、人類としてはコントロールに苦しむのも当然かと思えた。 十把一絡げに怒りといっても当然種類、グラデーションが存在する。本著の言い方を借りれば、その怒りは美徳か、悪徳か。無くなった方がいいネガティブな情動に近いものもあれば、社会で抑圧されたり差別されている人たちの怒りは変革を志すポジティブなものである。だから怒るときは怒るし不必要に怒り続けるのは良くない。感情の置き場を自分で意識してコントロールする必要があるなと思えた。すべての事象について同列に怒り続けてきた人生だったと今更ながらに気づいた…辛い人生でした。SNSをはじめとして色んな事象が可視化されて怒りの発火元になりそうな案件が世の中にゴロゴロしている今、自分で当たりに行って「痛いな!」とブチ切れる暇があったら少しでも自分の時間を大事にしていきたい。今後役に立ちそうなくだりを引用しておく。 ------------------------------------------------ 怒りに身をゆだねることは理性を失うことであり、しかも、人間の性質はもともと理性的なので、怒ることはそのままみずからを失うことを意味する。 理論的な部分が「自分が不当に軽んじられた」と考えると、非理論的な部分が怒りを感じる。これが理論的な部分の評価に影響を与える。 怒りの情動は、じつはもっとも共感しづらい。というのも、我々がとっさに思うのは、怒りの犠牲者に対する共感だからだ。
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最近話題の感情史の系列に連なる一冊。テーマは怒り。まず「怒り」という感情が、それぞれの共同体によって異なるものであることを前提として論が始まる。とてもワクワクして読み始めたのだが、この本、とにかく誤植が多い。目次のページが間違っているのは序の口で、5章に至っては柱が丸々4章になっ...
最近話題の感情史の系列に連なる一冊。テーマは怒り。まず「怒り」という感情が、それぞれの共同体によって異なるものであることを前提として論が始まる。とてもワクワクして読み始めたのだが、この本、とにかく誤植が多い。目次のページが間違っているのは序の口で、5章に至っては柱が丸々4章になっている。1章に1つどころか1ページにいくつも誤植があるとさすがに辟易する。内容の前に、頭のリソースがそちらに割かれてしまう。日本語の怪しいところは翻訳のせいなのか、校正のせいなのか。なんというか、とても残念…。
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