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ビーフ巡査部長のための事件 扶桑社ミステリー
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 扶桑社 |
発売年月日 | 2021/01/31 |
JAN | 9784594087128 |
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ビーフ巡査部長のための事件
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ビーフ巡査部長のための事件
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商品レビュー
3
4件のお客様レビュー
シリーズもののようだがこれが初読。20年経っての翻訳ということでオーソドックスなスタイル。探偵と探偵小説作家のコンビもよくあるパターンで手堅く手軽く読めた。但し探偵が魅力にかける。「わし」という一人称も好みの分かれるところかも。
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森の中で銃で撃たれた死体が発見され、ビーフは被害者の妹から依頼をうけて調査を始める。現地に赴いたビーフとタウンゼントはまず近隣の住民の話をきくことに‥ 面白いのは、冒頭で読者にだけ提示されるチックル氏の手記。着々と殺人の準備をする様子が詳細に描かれ、まさにその通りの死体が発見され...
森の中で銃で撃たれた死体が発見され、ビーフは被害者の妹から依頼をうけて調査を始める。現地に赴いたビーフとタウンゼントはまず近隣の住民の話をきくことに‥ 面白いのは、冒頭で読者にだけ提示されるチックル氏の手記。着々と殺人の準備をする様子が詳細に描かれ、まさにその通りの死体が発見される。手記の中では完璧な計画とチックル氏は思い込んでいるが、ビーフの聞き込みで実際には周囲に怪しさを振りまいていたのも笑えた。地味だが一捻りあるレオ・ブルースらしい楽しい作品。
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ビーフ巡査部長は名探偵である。 たとえ彼がビーフ、Beef、"牛肉"などという珍妙な姓であっても、既に退職していて、今は実はビーフ"元"巡査部長であっても、彼は巡査部長と呼ばれ、そのように扱われる。 ウィリアム・ビーフ巡査部長は、優秀な私立...
ビーフ巡査部長は名探偵である。 たとえ彼がビーフ、Beef、"牛肉"などという珍妙な姓であっても、既に退職していて、今は実はビーフ"元"巡査部長であっても、彼は巡査部長と呼ばれ、そのように扱われる。 ウィリアム・ビーフ巡査部長は、優秀な私立探偵なのだ。 ビーフ巡査部長の活躍は、彼の友人タウンゼントによって記録され、出版されている。 本の人気は素晴らしく上々――とはいえない。 売上ははかばかしくなく、探偵の名声は無いも同然、探偵と記録者は、その理由が相手にあるのだと言い合っているところから、話は始まる。 『「わしに必要なのは、わしのことを真面目に受け止めてくれる人間だ」と彼は言った。 「君がたびたび読者を笑わせていたら、わしのことをいくら名探偵に見せようとしても無駄だ」 「ぼくは見たとおりのことを書いている」ぼくは言った。 「へっ、文学的良心というやつか?」ビーフは笑った。「わしに言えるのは、そいつは金にならんと言うことだ」 』 (13~14頁) 皮肉と文句の丁々発止の末、「ぼくは君の記録者を辞める!」と本気で告げたタウンゼントだったが、タイミングの妙といおうか、探偵の軽妙なる計らいといおうか、ともかく、彼は引き続きビーフ巡査部長の事件を記録することとなった。 舞台は1947年、戦争が終わって間もないイギリス、ケント州である。 バーンフォードという名の、ある手記によれば『古びた赤煉瓦の家々や、四角い教会塔のある愉しい村』(23頁)で、事件はおこった。 冒頭こそイギリス的な笑いを呼び起すものだったが、このあと挟まれる文章が、その趣を変える。 犯人の手記である。 これがなんとも気持ちが悪い。 冷酷で、感情というものに欠ける、陰にこもって粘着質の、しかし一見そうとはわかりにくい、薄ら寒い文章である。 そしてこの手記の存在が、思考をややこしくするのだ。 読者の思考や推理は、自然とこの手記に導かれる。引きずられてしまう。 しかしその行き先がわからない。正しいのか、誤っているのか・・・・・・? 練達のミステリー読者なら、手記を知った上で愉しく推理し、読むこともできるだろう。 けれども、私はこの手記の存在に混乱され通しだった。 さて、あなたはどうだろう? 著者レオ・ブルース(1963~1979)はケント州生まれ、つまりこの『ビーフ巡査部長のための事件』は、著者の故郷が舞台である。 今日の日本ではあまり知名度の高くない作家だが、彼と彼の作風、さらにこの作品については、巻末にとっくり説かれている。 これも大いに読みどころだ。 その上、扶桑社では『レオ・ブルース短編全集』(ただの短編集ではない、短編全集!)を刊行予定だという。 翻訳者、解説者、出版社の熱意に圧倒された私は、レオ・ブルースを、イギリス本格ミステリーの代表として、読まねばならない作家だと認識した。 いくぶん玄人好みで、正直にいえば、気軽に手をのばしにくいと感じるのだが、いずれ出る短編全集はもちろん、シリーズやほか作品の数々を、これから読みにかかろう。 そのうち練達のミステリー読者に、私もなれるかもしれない。
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