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Pen+ 全部、さだ。 MEDIA HOUSE MOOK
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | CCCメディアハウス |
発売年月日 | 2021/01/28 |
JAN | 9784484147864 |
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商品レビュー
3
3件のお客様レビュー
烏兎の庭 第六部 2.11.21 http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto06/diary/d2102.html#0211
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
根っからのさだファンには、深堀りが足りないのかもしれない。 でも、ほどほどにさだファンには、なかなか読みごたえもあり、さだまさしのキャリアを俯瞰するのにちょうど良い。 今年どういう訳か、ふと、さだの最新ベスト盤『さだ丼~新自分風土記Ⅲ』を買った。車に乗ることが増え、車内のヒマつぶしというわけでもないが、久しぶりに聴きたくなった。長い人生に一度や二度は♪ そんな衝動に駆られることもある。 そうこうしていると、本屋で本書に出会った。今年1月に出てたもの。『さだ丼』がリリースされる三月ほど前、巻末の広告ページには、『さだ丼』のジャケットは、まだ“Now Printing”だ。 前後はしたが、どうやら今年は、さだ年であるのかも?と勝手に思っている。 そういえば、『北の国から』のベスト集を今年聴いていたら(このアルバムは、本書のDiscographyに載っていない)、純のテーマを聴いたうちの奥さんが、「これ山口百恵の『秋桜』のB面の曲にそっくり!」と言い出した。山口百恵に『秋桜』をさだが提供したのは有名な話だが、シングルのカップリングが『最後の頁』だとは知らなかった(さだVer.は、『最后の頁』と漢字を1文字変えてある)。 なにかと、さだまさしに縁のある今年。 さて、本書。 歌い手としてのさだはもちろん、作詞家、作曲家としてのさだまさしに加え、巧みな話術をフィーチャーして、噺家系の関係者との対談やコメントがあるのも面白い。小説家や、文化人との交流も多く語られる。 また、さだまさし論というコラムが①~⑥まで語られているが、その執筆者に、早稲田大のさだ研(さだまさし研究会)のOBOGが多いのも面白い。というか、さだ人脈の広がりの豊かさが興味深い。 そして、巻末近くに〈さだまさしトリビュート書下ろし小説〉として「一九九九年、夏、長崎」という短編が、実に味わいがあって良い。これも、さだ研OBの小説家高木敦史によるものだ。随所に、さだの歌詞世界が引用されていて、知っているとニヤリとさせられる。 その小説のなかで、さだ研のセミナーメンバーは、無意識に、今の行動や言動がさだまさし的であるかどうか判断する悪癖があったと記す。さだ研OBが、さだ研OGをモデルに書いているのだから、嘘のような本当の話なのだろう。本当に、その言動がさだまさし的かどうかは分からないが、いちいち面白い。 なかなか楽しめる1冊ではあるが、21年1月の発行だ。当然、昨今のコロナ禍の状況や、災害の多い日本のこと、難民問題や地域紛争が絶えない世界のことについても触れられている。 しかし、さだは、 「今おっしゃったような、世の中の不安とか不幸というのは、俯瞰なんですよね」 と言ってのける。 「悲しみとか希望とかっていうのは、きっと個人的なものなんです。だからそれを客観的に語らないほうがいいなと」 さだのキャリアを俯瞰して眺めることのできる本書で、一番心に残った部分がそこだった。現実を俯瞰して語らないこと、希望はいつも足元にある。 小さな幸せを大切に歌い続づける、さだまさしらしい言葉だ。
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さだまさしファンなら楽しめるが、少し掘り下げ不足。小説やCDのリストとしては完璧のようで良いが、内容が物足りない。まあそれだけ一つ一つのテーマで本が書けるほどなのではあるが。
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