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映画広告図案士/檜垣紀六 洋画デザインの軌跡 題字・ポスター・チラシ・新聞広告 集成
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映画広告図案士/檜垣紀六 洋画デザインの軌跡 題字・ポスター・チラシ・新聞広告 集成

檜垣紀六(著者), 桜井雄一郎(編著), 佐々木淳(編著)

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映画広告図案士/檜垣紀六 洋画デザインの軌跡 題字・ポスター・チラシ・新聞広告 集成

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 スティングレイ/トランスビュー
発売年月日 2021/01/29
JAN 9784909717047

映画広告図案士/檜垣紀六 洋画デザインの軌跡

¥8,030

商品レビュー

4.7

3件のお客様レビュー

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2021/11/16

外国映画の宣伝美術デザイナーである、桧垣紀六の作品集とインタビュー。 デザイン対象は、ポスター、チラシ、新聞広告、映画タイトルの題字等多岐にわたって紹介。また、年代も1960年代から1990年代までと、40年間をカバーしている。 また、手掛けた映画も、市民ケーン、シェルブール...

外国映画の宣伝美術デザイナーである、桧垣紀六の作品集とインタビュー。 デザイン対象は、ポスター、チラシ、新聞広告、映画タイトルの題字等多岐にわたって紹介。また、年代も1960年代から1990年代までと、40年間をカバーしている。 また、手掛けた映画も、市民ケーン、シェルブールの雨傘、荒野の用心棒、パピヨン、ダーティハリー、エクソシスト、ブレードランナー、燃えよドラゴンを始めとする、一連のブルース・リー作品、エクソシスト、プリティウーマン、ランボー、ダイハード、エレファントマン、太陽の帝国、グレムリン、時計仕掛けのオレンジ、バットマン、スーパーマン他誰もが知っている作品から、誰も知らないものまで多数。 なので、上記年代に外国映画を観た人、あるいは見ていなくともその年代を生きた人であれば、桧垣が手掛けたポスター、チラシ、あるいは新聞広告はを絶対一度は目にしているはず。実際、私も見覚えのある作品がかなり多くあった。 ただ、驚愕&爆笑だったのは、良いシーンがスチール写真になかったからとの理由で、例えば自分がモデルガンを持った手を撮影し、それと主演俳優の写真に組み合わせたり、日本で独自にモデルを使って写真を撮影し、首だけ主演俳優と挿げ替えたり(今でいうアイコラか)、熱海の夕日を背景に使ったりと、かなりのデタラメっぷりで作った作品もあったとのところ。 個人的には「アランドロンのゾロ」のメイン写真が顔だけドロンで、首から下は日本でモデルを使った写真と合成していた、ということを知って、何十年もこれがドロンだと思い込んでいただけに大ショック。今だったら、絶対アウトだよな~。 とは言え、主要外国映画の宣伝美術が、デザインした本人の解説とともに一覧できる本書の存在は貴重。 ちょっと大判で重量もあるが、映画好きの人にはぜひ手に取ってもらいたい一冊である。

Posted by ブクログ

2021/10/10

子供の頃から映画好きの私は、新聞の夕刊に掲載されるロードショー公開される映画の宣伝を眺めるのが好きだった。金曜日の夕刊に映画の宣伝が多く掲載されており、次に見に行く映画に思いを馳せていた。 本書は、映画広告図案士である檜垣紀六さんの手掛けてきた洋画のポスターやチラシ、新聞広告等の...

子供の頃から映画好きの私は、新聞の夕刊に掲載されるロードショー公開される映画の宣伝を眺めるのが好きだった。金曜日の夕刊に映画の宣伝が多く掲載されており、次に見に行く映画に思いを馳せていた。 本書は、映画広告図案士である檜垣紀六さんの手掛けてきた洋画のポスターやチラシ、新聞広告等の数々を見ることができる。 若かりし頃の雑用係的な仕事や当時の映画産業にまつわる様々な仕事について知ることもできる。どの道を通れば、多くのポスター(化粧品や飲料等様々なポスター)を見ながら目的地に到達するかという逸話もあり、勉強を重ねている場面が浮かんでくる。 映画のポスターも使える素材が少ない場合は、知恵と工夫で作り上げている様子が面白い。銃を持つ手を撮影し合成したり、良いスチール写真がない場合は役者にポーズをとって撮影し顔だけ主演俳優のものに変えていたりと、興味深い話がいくつもある。題字についても、並べて眺めると類似点や特徴にも気がつく。 当時は新聞広告を作る人のことなど考えたこともなかったが、今思うと檜垣さんが作った新聞広告を眺めるのを毎回楽しみにしていたんだと思える。 改めて本書でポスターやチラシや新聞広告を眺めてみると、ワクワクという期待感が湧いてきて、この映画を見てみたいと思わせる何かが散りばめられている。 懐かしい思い出とともに本書を楽しめた。ずっしりと重量感があり大きな本で価格も少々お高いが買ってよかった。

Posted by ブクログ

2021/09/23

ポスター見ずに映画館に入ったことなんてないし、見ていない映画でもポスターや新聞広告は覚えている…映画体験の扉として本編と一体になった記憶になっているのが映画広告です。でも洋画の場合どんなに一体化していても、その映画のポスターが生まれるのは実は日本なのだ、という当たり前のことに、今...

ポスター見ずに映画館に入ったことなんてないし、見ていない映画でもポスターや新聞広告は覚えている…映画体験の扉として本編と一体になった記憶になっているのが映画広告です。でも洋画の場合どんなに一体化していても、その映画のポスターが生まれるのは実は日本なのだ、という当たり前のことに、今更ながら気づきました。グラフィックデザイナーの団体があったり年鑑が発行されたりして過去の作品にもアクセスできる商品広告と違い、映画広告は記憶の中にしか存在しえないジャンルかもしれません。それがこんな大著にアーカイブされた、ということだけでも奇跡的。自らを映画広告図案士と自称する檜垣紀六の作品集です。題字・ポスター・チラシ・新聞広告ー集成、洋画デザインの軌跡、とサブタイトルがついています。先ずはアートディレクターとか言わず自分のフィールドを映画という場所に固定しているのがカッコいい。さらには師匠との関係性とかこの仕事の流れについて意識的なのがプロフェッショナル。そうなんです。覚えていないよ、とか言いながら創作の秘密をどんどん語っているのが男前です。一枚一枚の映画ポスターが休日の過ごし方として映画館に行くことが当たり前だった自分の青春時代も蘇らせてくれる甘酸っぱさ成分もムンムン。コロナ禍の中でネットフリックスやアマゾンプライムでの映画体験を語る人が増えています。彼らにとってポスターの役割を果たすものは何になるんだろう、と考えてしまいました。ところで先日、とあるところで川喜田長政・かしこ夫妻と白洲春正の思い出話をしているおじいちゃん、おばあちゃんに会いました。東和って大きな存在だったのですね。中国政府の締め付けによる香港映画の行く末を含め、海外の映画コンテンツとの出会いは今、どうなっていくのかな?ということも気になってしまいました。

Posted by ブクログ

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