いろいろつれづれ H&CC/CRAFT

草間さかえ(著者)

• 販売会社／発売会社: 大洋図書
• 発売年月日: 2021/02/01
• JAN: 9784813032755

商品レビュー

2022/06/08

▼あらすじ
漫画家の仕事に追われる毎日から、アナニーに励む上司とドMの部下の恋愛沙汰まで、平凡なはずの日常の中に、突如あふれる妄想世界！
笑いあり、涙あり、妄想あり、恋もエロスも溢れる、漫画家・草間さかえの内的宇宙、広がる世界へおいでませ！

＊＊＊

ストーリーの完全度：高い
トーン：ほのぼの
エロ度：低い
萌え度：高い
総合評価：★4.8

草間さかえ先生のエッセイ集との事で興味をそそられ購入。いやー、とても面白かったです。大変読み応えのある一冊でした。
先生の日常の話や趣味の話、学生時代の思い出話など実に様々なエピソードが取り上げられているのですが、面白い事にBL漫画(表紙の二人が主役)も同時進行で進んでいくんです。
このBL漫画がエッセイと上手い具合に繋がっていて、本来ならば独立した二つの話が見事に一つの作品としてまとまっているんです。

BL漫画の方は扱い的にはおまけみたいな感じなので適当な部分も勿論あるんですけど、しっかりとツボを押さえたストーリーなので満足度高め。エロシーンもバッチリあり、最後まで楽しく読めました。
そして中森×須藤だけでなく最後の方で登場する中森の双子の兄弟の片割れにもラブの予感があり、良いところで終わっているのが憎い…！続きはどこで読めるんですか…！？(笑)

因みに、先生のエッセイの中で個人的に好きなのが運転免許証の話と駐輪場の話です。
先生、なかなか珍しい経験をしていらっしゃるようで、特に駐輪場の話はとても興味深かったです。私も自転車預けてみたい…(笑)

あと、先生の自画像の犬が可愛くて地味に癒されました(笑)
このエッセイに登場する人間は基本的に全員動物に置き換えられてるんですけど、動物が人間と同じ生活してる描写にほっこりしました。先生、人間だけじゃなくて動物描くのもめちゃくちゃ上手なんですね。(当たり前か)

エッセイも面白いし、BL漫画も面白い。まさに一粒で二度おいしい作品でした。
私、草間先生の作品はこれまで何冊か読んできたんですけど、先生自身の事はよく知らなかったんですよね。作風だけ見て何となく孤高の人ってイメージを抱いていたんですけど、このエッセイを読んで先生に対するイメージががらっと変わりました。勿論、良い意味で。
何ていうか、凄く親しみやすそうな先生だなと(笑)
共感出来るエピソードもちらほらあって一気に親近感が湧きましたし、以前よりも先生の事が好きになりました。
もしまた先生のエッセイが出たら迷わず買います。ああ、でもその前に双子の片割れのBL漫画を描いてほしい…！(笑)

2021/05/31

作品を生むのは
観察力と感受性と妄想力！
一つの作品を仕上げている途中で　他のを描きたくなるのは　こういうことなのだと理解しました。

発想が色々な方向に次々に展開していき　作品に繋がっていく。
ここで　素材を投入とか　
2人が3人になれば…　ルールを守れば　こういうふうになるとか　非常に面白かった。

先生の基本のタイプは
童貞犬攻め
年上受け

妄想の１つ
忠相と伊織…
子犬さんのときの　二人が話しているだけで　面映くて直視できない、ありがたいという感想に　　感性、感受性の格差を感じ

そうですね…。
忠相と伊織ですか…。　チャンスがあれば　そういう眼で観察したくなりました。

そして危うく3Pになりそうなところで登場した4人目のお話も見届けたいです。

2021/05/20

日常の小ネタと好きなBL語りによる、エッセイ時々BL。★3.6

エッセイの流れで生まれ、肉付けされていくBLというのもそれはそれで面白いですね。エッセイと交互に読めるのも楽しい。
3Pルートに入るための決まり(笑)は考えたこともなかったので目からウロコでした。確かにそうかもしれない……。(？)
エッセイは上手く終わるタイミング・切るタイミングがよく分かりませんが、もう少し読んでいたかったです。

コミコミ特典は『教室の隅のホコリ』。
これ、麻里香ちゃんと遠江のが先に繋がりがあった関係で仲良くなるに至ったってことなんですね？ 彼女からしたら最初から敵みたいなもんだったんだ、とここで納得。ピースを一つゲットしたような気持ちです。