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詩人になりたいわたしX
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詩人になりたいわたしX

エリザベス・アセヴェド(著者), 田中亜希子(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2021/01/20
JAN 9784092905887

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商品レビュー

4.4

8件のお客様レビュー

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2023/07/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

二次性徴を迎えたシオノラにかけられる言葉やプレッシャー、清くありなさいなんて枠にはまらない。 体の中でグラグラ感情が煮立っていく。 その熱を苛立ちを悲しみを怒りを詩が形にしていく。 表現するということがシオノラを救う。 ノートを燃やされた時は読んでいて絶望しそうになったけど、母親に精一杯詩をぶつけるシオノラは悲しくて強かった。 「私の中にある」 私だったらマミを許せそうになかっただろう。 いや、シオノラは許してないかもしれない。 それでも絡み合ったネックレスを解くように家族と向き合った。 これは怒りと悲しみについて書かれた本かもしれない。 でも希望でもある。 是非中高生に読んでもらいたい。

Posted by ブクログ

2022/02/26

「ポエトリースラム」という単語を初めて知る。 言葉...ポエム...詩 大人になってから思春期だった頃の自分を窓際の光にかざして透かしてみてるような... そんな気持ちにさせてくれる。 日々の日記をこんな風に詩的な文章でまとめたら、良いことはもちろん少し悲しいことも素敵な思...

「ポエトリースラム」という単語を初めて知る。 言葉...ポエム...詩 大人になってから思春期だった頃の自分を窓際の光にかざして透かしてみてるような... そんな気持ちにさせてくれる。 日々の日記をこんな風に詩的な文章でまとめたら、良いことはもちろん少し悲しいことも素敵な思い出になるような気がした。 ここでも.. やっぱり「言葉」には力があると思ってしまったのだ。

Posted by ブクログ

2021/10/10

全編が詩で構成されていることは、ほとんど気にならず、寧ろ、詩の多様な自由さを実感できたし、主人公「シオマラ」の今の心境をダイレクト、かつ、繊細に表現してくれるものに感じられました。 シオマラにとって、言葉とは 「ありのままの自分を解き放つもの」 であることを実感させられ、女...

全編が詩で構成されていることは、ほとんど気にならず、寧ろ、詩の多様な自由さを実感できたし、主人公「シオマラ」の今の心境をダイレクト、かつ、繊細に表現してくれるものに感じられました。 シオマラにとって、言葉とは 「ありのままの自分を解き放つもの」 であることを実感させられ、女性であることの固定観念や、神への疑問も思ったままに綴ることで、少しずつ自分の世界が変わっていく様には、読んでる私も思わず嬉しくなったし、それに周りの人たちの存在も関わっていることが、また重要だと思いました。 また、乱暴者に思われているシオマラだが、どんなことでも常に言葉にしていることが、時に、シオマラ自身の心に待ったをかけられる理性ある行動を取ることができたり(私だったら怒りが強すぎて無理かも)、両親や兄のことも本当は愛していることが垣間見えたりと、実は繊細でやさしい女の子であることがまた、人間の複雑で素晴らしいところを示していて、内面をこれだけ細やかに綴る物語(詩)には、きっと様々な共感を得るのではと思います。 児童書も、こういった自由な作品が出され、数々の賞を得るのですから、良い時代になったと思うのと共に、心の内ではそれだけ求めていた人も多かったのだろうなと思うと、また嬉しいですね。

Posted by ブクログ